展示室での一幕

ご覧の通り、弊館の展示室には展示品と通路の間に柵がありません。

骨格模型の周りに岩場を模した台座がありますが、ここにお客さんが記念撮影のために登る登る。

その程度なら警備員さんは何も言わないないのですが、近づいたら触りたくなるのが人の情（なのか？）。

そのたびに警備員から注意が飛ぶ。一応、「触るべからず」と書いてあるんだけどね。


展示品の中には実物化石も含まれているので、それらを観察するために、ここ数日は僕も展示室で作業をしています。

で、計測したり写真を撮ったりしていると、台座より中に入っていいものと解釈したお客さんが展示品に触る触る。

そのたびに警備員から注意が飛ぶ飛ぶ。

まー、気持ちはわからんでもないが、なんというか、その…、中国人だなぁ、と。


もうなんか、警備員さんに面倒をおかけするのが申し訳なくて。

かと言って、こっちもデータは集めなきゃならないし、館長からは論文執筆を矢の催促だし。

警備員さんにそんなことを話したら、「いいってことよ。触りたがる奴らは文化水準が低いんだ」と笑ってた。

そう言って頂けると助かります。「なるべく人の少ない時間に来ますね」と握手しておいた。


大年三十（旧暦の大晦日）の午後以外は年中無休のため、他に方法がありません。

年越し後、化石保護に関わるシンポジウムとやらを自貢で開くらしいが、展示室のあり方も検討してもらえないだろうか。

ただ、実物を収蔵庫にしまわれてしまうと、標本観察の申請にまた半年かかる（笑）

あ、外から来た人は申請書を１枚出せばすぐ見られますよ？


俺だったら真っ先に、ロープか鎖のついたポールを周りに並べるね。

焼け石に水かもしれないけど、今の入り放題、触り放題はマズいでしょうよ。

あとは僕が、研究者っぽい白衣を着て観察するとか？

それもたいして効果はないだろうな…。