イタリアは、面積が30.1万平方キロメートル(日本の約5分の4)、人口は60.8百万人(2014年1月。日本の約半分)、EUの中ではドイツ・フランス・イギリスに次ぐ経済規模、世界では第8位の経済大国です。
世界地図で見ると、ヨーロッパの南部の地中海に突き出た長靴が石を蹴っているようなふざけた形です。
因みに、蹴った石は二つ。最初に蹴った、今にもフランスに当たりそうな島がサルディーニャ島、今蹴ろうとしている島がシチリア島だそうです。
1937年には日本とドイツと共に日独伊防共協定を結び、1939年9月に勃発した第二次世界大戦には、1940年6月に参戦し同年9月には日独伊三国同盟を締結、1941年12月にはドイツと共に対米宣戦布告を行いましたが、1943年後半には敗色が濃い中ムッソリーニが失脚し連合国側に鞍替え参戦しました。
日本とドイツと共に第二次世界大戦を戦っていたのに、終戦時には戦勝国となった変わり身の速さは、さすがローマ帝国の末裔です。
因みに、日本人がドイツ旅行をしていると「次はイタリア抜きで一緒に戦おう。」などと話かけられることもあるようです。
真面目で優等生のドイツと、遊び人のイタリア、というイメージがありますから、ドイツ人とイタリア人は確かに気が合うことはなさそうだと思います。
そんなイタリアですが、世界有数のワイン生産国です。オリーブとオリーブ・オイル、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノをはじめ約50種類のチーズなどの農産物や地中海の海の幸も豊富です。
そんな食材を使ったイアリア料理は、2010年、ギリシャ料理、スペイン料理、モロッコ料理と共に、イタリア料理を地中海の食事として国連教育科学文化機関(UNESCO)の無形文化遺産に登録されました。
フェラーリやランボルギーニ、アルファロメオなどのイタリア車や、服飾ブランドのベネトンやプラダ、グッチ、ジョルジオ・アルマーニやジャンニ・ヴェルサーチ、ジャンフランコ・フェレ、バレンチノ、靴のサルヴァトーレ・フェラガモやトッズ、宝飾品のブルガリなどが世界各国に輸出されており、大きな外貨獲得源となっています。
さすがに遊び人のイタリア人です。謹厳実直なドイツとは産業の目指す方向がかなり違うと思うのは私だけでしょうか。
第二次世界大戦まで、北アフリカのリビアや東アフリカのエチオピア・ソマリアなどがイタリアの植民地でした。
そんな歴史もあり、ヨーロッパにおける有数の移民受入国となっていますが、失業や貧困、治安問題、生活習慣や宗教上の軋轢など大きな社会問題を引き起こしいるそうです。
特に、アラブの春で中東が混乱してからは、リビアから海路でイタリアに不法上陸する者が急増しました。難民を載せた船が沈没してしまうことも多く、イタリア海軍は不法移民を救助する活動に力を入れているそうです。
遊び人ですが、意外と良い奴、それがイタリア人なのかも知れません。
ドイツの移民政策は肩に力が入っているように見えるのですが、イタリアの移民政策は「まあ、できる範囲でやりますよ。」というような、肩の力を抜いた対応のように見えます。
どちらがより良いということは無く、ドイツにはドイツに合ったやり方があり、イタリアにはイタリアに合ったやり方、日本にも日本に合ったやり方が有るのだと思います。
日本は中東地域で意外と信頼されているのだそうです。それは、日本の先人達が築き上げてきた遺産なのでしょう。
この国が、ムスリムの子供達にも「日本って良い国だと思うよ。」って、
言ってもらえる国であり続けられますように。
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