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isis_chanとisil_kun(ムスリムの子供達)その7 マレーシア

2015-04-25 20:42:36 | 日記

マレー蘭印紀行という本をご存知でしょうか。金子光晴という作家が1940年に書いた紀行文で、その多くの部分がマレーシアについてです。

金子光晴は、1928年から1932年にかけて中国、ヨーロッパ、東南アジアを放浪した人で、いわば戦前のバックパッカーとも言えるのですが、マレー蘭印紀行はその放浪の内、マレー半島、シンガポール、今のインドネシアでの見聞きしたことに基づいて書かれたものです。この本を読んで、紀行作家になった人も居るようです。

ただ、放浪から10年も経って書いたのはなぜなのか。きな臭くなって来ている世界を見ながら、もう一度東南アジアを旅してみたいと思っていたからかもしれません。

マレー蘭印紀行の多くの部分をマレー半島での放浪についての記載が占めています。金子光晴は戦争に向かう予感の中で、もう一度彼の地に行きたいと切に思っていたのではないでしょうか。

マレーシアは、治安も安定しており、物価も安く、インフラも整っており、人々も穏やか、加えて親日的ということで、リタイアした人たちのロングステイ先として人気の国です。

観光地としても、ビーチリゾートのランカウイ、イギリス植民地であったペナン、フランシスコ・ザビエルも経由した旧ポルトガル植民地のマラッカ等々見所満載です。これらの観光地はマレー半島側にあるのですが、マレーシアの国土の半分強はボルネオ島北部あります。

そのボルネオ島の中心地がクチン、別名「猫の町」です。町の中心に猫の銅像が有ったり、市役所に猫の博物館があったりと、猫好きにはたまらない町なのですが、実際に生きている猫が多い様にも見えません。

一説には、ヒンドゥー語の「コーチン=港」がなまって「クチン」になり、マレー語で「クチン=猫」なので、「猫の町」になったようです。

それで、猫の銅像まで建ててしまうのですから、この町の人はこの町の事を誇りに思い、とても愛しているのかも知れません。

マレーシアは、面積が約33万平方KMで人口が約30百万人、ムスリムのマレー系が6割、華僑2割、インド系1割の多民族国家です。

以外と知られていないのは、立憲君主制であることと、国王は13州の内9州にいるスルターン(首長)による互選で選出される、世界でも珍しい政治形態ということです。

1981年首相に就任したマハティール首相は「ルック・イースト」を標語にし、欧米ではなく日本を手本にすべきと訴え、国の経済発展に貢献しました。この辺りも親日的な人が多い一因かも知れません。

そんなマレーシアの政策の一つに「ブミプトラ(地元民)」があります。マレー系住民優先という政策です。マイノリティー保護とは間逆の政策なのですが、放って置けば国の経済・政治の中枢まで華僑系に占められてしまうと言う危機感から、推進されている政策です。

欧米的な価値観からすると、とんでもない政策の様にも見え批判の対象にもなっていますが、それぞれの国にはそれぞれの国の事情があるのではないでしょうか。少なくとも、今のマレーシアはうまく行っているように見えます。

多民族、多宗教、多宗派が暮らしている地域で皆が仲良く暮らしていける最適な方法。それは地域毎に異なっているのかもしれません。

ちょうど仲の良い兄弟姉妹の関係の有り方が、それぞれ違うという様なものかも知れません。

北アフリカ・中東の紛争地域でも、そんな関係の最適な回答が早く見つかりますように。

このプログの画像はisis_chanプロジェクトに参加されているイラストレーターの方々からお借りしています。isis_chanプロジェクトの目的は、ISが発信する残酷な画像のインターネットでのヒット率を低下させることだそうです。isis_chanプロジェクトにはガイドラインがあり、ムスリムと彼らの信仰の尊重、暴力的・性的表現・政治的主張の禁止等々決められています。私のプログは極力このガイドラインに沿って書いているつもりですが、抵触していると思われたら、それは私の文章力の無さから来るものだと思います。

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isis_chanとisil_kun(ムスリムの子供達)その6 夢

2015-04-18 21:37:48 | 日記

争いも終わり、アイシスさんは果物屋さんで働いています。

「都会でモデルにならないか。」という誘いもありましたが、断りました。

大好きなこの町を離れたくなかったからです。

都会には、アイシスさんの写真が飾られています。

町の近くで撮った写真です。でも、町の人はそのことを知りません。

アイシスさんは親を亡くした子供達に、メロンを持って行きます。

この町で取れた美味しいメロンを食べて欲しいから。

アイシスさんは、時々子供達にメロンの収穫を手伝ってもらいます。

子供達は、たくさん実っているメロンを見て目を輝かせます。

そんな子供達の笑顔を見ると、アイシスさんはとても幸せな気持ちになります。

町の子供がナイフで遊んでいると、アイシスさんは叱ります。

いやなものをたくさん見たから、

もう見たくないから、

子供達のために叱ります。

アイシスちゃんはそんな夢を見ました。

アイシスちゃんの見た夢が、

夢でなくなりますように。

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isis_chanとisil_kun(ムスリムの子供達)その5トルコ

2015-04-12 11:19:32 | 日記

トルコは面積は約78万平方kmで日本の約2倍、76百万人の人が住んでおり、国民の大多数はムスリムです。南はシリア・イラク、東はイランと旧ソ連のアルメニア・グルジア、北は黒海を挟んでクリミア半島と紛争地域に囲まれています。国内でもクルド民族問題を抱えています。食べ物では、ケバブ・サバサンド・トルコアイスが有名ですが、トルコライスはトルコ料理ではないので念のため。

トルコの経済は決して順調でないため、ドイツ等のヨーロッパ諸国に出稼ぎに行っている人が多いのだそうです。ただ、最近ヨーロッパでも失業率が高いためか、「トルコ人は母国に帰れ」など、ヘイトスピーチの対象になることも有るようです。ヨーロッパの街角でヘイトスピーチに怯えている人々、そんなニュースも目にします。それでも、ひっそりと身を寄せ合って生活しています。

そんなトルコですが、世界で一番日本のことが好きな人々なのだそうです。1890年に和歌山県沖でエルトゥールル号というトルコの軍艦が沈没した時助けてくれたからとか、不倶戴天の敵ロシアに日露戦争で日本が勝利したからとか、その理由は諸説あります。1985年イラン・イラク戦争の折、トルコ航空が邦人救出してくれたのは、エルトゥールル号の恩返しらしいです。義理堅い人々です。

トルコは地理的にも文化的にも半分ヨーロッパ・半分アジア中東という魅力的な場所ですし、歴史的な遺産も多いため観光地としても人気が高いです。イスタンブールの街を歩くと、ヨーロッパでもない、アジア・中東でもない不思議な感覚です。

歴史的遺産の一つに「アヤソフィア」という建物があります。教会として建てられ、モスクになり、今は博物館としてキリスト教とムスリム教が同居しています。長い時間の流れの中で、「宗教対立」が「宗教間の融和」と変化した、素敵な場所です。

「アヤソフィア」のようにキリスト教もムスリム教も、スンニ派もシーア派も紛争もなく同居出来る。今、紛争が起こっている地域でもそんな時代があったはずです。

宗教間、宗派間の軋轢は無くなることはないのでしょうが、紛争なく同居することは出来るのでしょう。そんな国々は世界にはあるのですから。

キリスト教の子供も、ムスリム教の子供も、スンニ派の子供も、シーア派の子供も「この街は好きだよ。居心地がとても良いんだ。」って、胸を張って言える場所が、増えて行きますように。

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isis_chanとisil_kun(ムスリムの子供達)その4タイ

2015-04-04 14:51:19 | 日記

タイは約51万平方キロメーター(日本の約1.35倍)の面積に、約67百万人が暮らす東南アジアの立憲君主制の国です。国民の大多数は仏教徒ですが、南部を中心にムスリムの人たちも住んでいます。

タイに対する投資は、件数・金額とも日本が断トツの一位です。日本の皇室とタイの王室は昔から親密な関係を持っており、この皇室と王室の親密な関係が両国の緊密な関係の基礎になっているそうです。両国の皇室、王室メンバーの公的または私的訪問が頻繁に行われています。

観光地としても人気の高い国で、日本・欧米・中国はもとより、中東からも多くの人が訪れています。首都のバンコクでは入ってみたらアラブ人だらけというホテルもあります。

タイは大きく4つの地域に分かれます。北部・東北部・中央部・南部です。北部は昔、別の王朝でしたし、東北部は昔ラオスの一部、南部はマレーの一部と成り立ちの違う地域の集合国家です。お互いの地域どうし仲が良いとはいえません。先のクーデターの発端も、北部・東北部対中央部・南部という対立も背景にあるようです。

クーデターが起こる前は、タクシン派と反タクシン派の間で対立が激しかったのですがクーデターが起こった後は落ち着いているようです。もっともクーデターといっても、国王の名代としてタクシン派と反タクシン派の仲介をしていたプラユット将軍が、両者に少しの歩みよりも見られないことに切れて「もういい、軍がやる。」と言い出したのが発端とも言われています。国王はどのグループの国民からも敬愛されていますし、軍はその国王の名代であると思われていますから、他の国の軍事クーデターとは少し違っているようです。

欧米からは、反民主主義的行為と批判されている軍事クーデターですが、一般国民からは国王の名代としての軍への信頼があるそうです。欧米的価値観を他の地域に適用するのはどうかと思います。住んでいる人が「居心地が良い」のが一番ではないでしょうか。

そんなタイにも南部ではパタニ解放戦線などのイスラム組織があり、昔のイスラム国家であるパタニ王国の復興を大義名分にして、反政府活動を行う動きが出ているそうです。軍もその動向は常に気にしているようですが、ムスリムの人たちには相当気を使って接しているようです。

軍のマスコミに対する検閲はかなり厳しいそうですが、そんな中タイのTVでisis_chanが放送されました。パタニ解放戦線のこともあるし、こんな放送して大丈夫なのかと思いましたが、検閲では「有益」ないし「無害」の判定だろうということらしいです。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm25728664

日本人の長期滞在者も多く、中には不法就労している若者もいるそうです。そんな若者たちに、ある旅行作家が何でタイに住んでいるのか聞いたところ、「ここは楽なんです。」とか「ここは居心地が良いんです。」という返事が帰ってきたそうです。

タイの街中ではイスラエル人、アラブ人、欧米人、ロシア人、日本を含むアジア等々の人々が歩いていますし、長期滞在者も多いです。「ここは楽なんです。」とか「ここは居心地が良いんです。」というのが人気のキーワードなのかも知れません。

どこの国の、どんな宗教、どんな信条の人でも居心地の良い場所。タイの人たちはそんな国を目指しているのかも知れません。もっとも、意識的にやっているわけではなく、無意識にそうなっているだけかも知れませんが。

世界中が、そんな所になったら紛争も少しは減るのかも知れません。アフリカ・中東の紛争地域がそうなるまでは、長い時間が必要かも知れません。アフリカ・中東の紛争地域の子供達が「ここは居心地が良いんです。」と言える日が早く訪れますように。

このプログの画像はisis_chanプロジェクトに参加されているイラストレーターの方々からお借りしています。isis_chanプロジェクトの目的は、ISが発信する残酷な画像のインターネットでのヒット率を低下させることだそうです。isis_chanプロジェクトにはガイドラインがあり、ムスリムと彼らの信仰の尊重、暴力的・性的表現・政治的主張の禁止等々決められています。私のプログは極力このガイドラインに沿って書いているつもりですが、抵触していると思われたら、それは私の文章力の無さから来るものだと思います。

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