エジプトと言ったら遺跡の宝庫、ピラミッド、スフィンクス、アブ・シンベル神殿など見所満載です。そんな遺跡の一つにフィラエ神殿があります。
フィラエ神殿はエジプト南部、アスワン近郊にあり、中心となるのがイシス女神を祀るイシス神殿で、現存する神殿はプトレマイオス朝時代に建設されその後ローマ時代にわたって増築が行われてきたものだそうです。イシス神殿は550年に東ローマ帝国のユスティニアヌス1世によりフィラエ神殿は閉鎖され、閉鎖後は、4つのキリスト教会として再利用されました。
アスワン・ダムの建設により、半水没状態でしたが上流のアスワン・ハイ・ダムの建設を機にユネスコにより1980年、フィラエ島からアギルキア島に移築、保存されることとなりました。1979年にユネスコの世界遺産「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」の一部として登録されています。
イシス (Isis) は、エジプト神話の女神。イシスはギリシア語であり、古代エジプトではアセトと呼ばれていたそうです。豊かなナイルの土壌を表す豊饒の女神です。
エジプトの面積は約100万1450km2(日本の約2.6倍)、人口は8254万人(2013年1月現在)で若者が非常に多いとのことですが、経済が低迷しているため、若者の失業が深刻な問題となっているそうです。
中東有数の軍事大国であり、イスラエルと軍事的に対抗できる数少ないアラブ国家。アフリカでは屈指の経済規模でありBRICsの次に経済発展が期待できると言われているNEXT11の一国にも数えられています。しかし、スエズ運河収入と観光産業収入に依存するところが大きく、政情に左右されやすいのが難点とのこと。
国土の大半はサハラ砂漠で、夏には日中の気温は40℃を超え、50℃になることもありますが、冬の平均気温は下エジプトで13~14℃、上エジプトで16℃程度で結構肌寒い時期もあります。降雨はわずかに地中海岸にあるにすぎませんが、「エジプトはナイルの賜物」という古代ギリシアの歴史家ヘロドトスの言葉通り、人々はナイル川に寄り添うように生きています。
古代の遺跡を眺めながら。
エジプトはムスリムが国教ですが、キリスト教徒(コプト教)も10%程居ます。リビアでエジプト人のキリスト教徒がISに殺害された際、エジプトではムスリムの人たちが「あなた達の悲しみは、私達の悲しみ」と書いたプラカードを持って行進したそうです。エジプト国内ではムスリムの人達とキリスト教徒の人達は仲が悪くないと言います。
エジプトの長い歴史と比べたら、ムスリムもキリスト教も生まれたのはつい最近のこと。そんなことも影響しているのかも知れません。
エジプトに限らず、観光地の近くでは、子供たちが笑顔でみやげ物を売っていることがあります。相手が子供ですから、断ったり値切ったりすることも出来ず、「卑怯だ」などと思いつつもみやげ物を買ってしまったりもします。
エジプトだけでなく、シリアのパルミラ遺跡、イラクのハトラ遺跡など北アフリカから中東は遺跡の宝庫です。
そんな遺跡の周辺で、笑顔で観光客に高値でみやげ物を売って、お父さんの所にかけて行き「売れたよ!」って
うれしそうに言っている子供たちの姿が見られる日が来ますように。
このプログの画像はisis_chanプロジェクトに参加されているイラストレーターの方々からお借りしています。isis_chanプロジェクトの目的は、ISが発信する残酷な画像のインターネットでのヒット率を低下させることだそうです。isis_chanプロジェクトにはガイドラインがあり、ムスリムと彼らの信仰の尊重、暴力的・性的表現・政治的主張の禁止等々決められています。私のプログは極力このガイドラインに沿って書いているつもりですが、抵触していると思われたら、それは私の文章力の無さから来るものだと思います。
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