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大原重明(一八八三~一九六一)は、綾小路家伝来の和歌披講を継承した人物として知られますが、昭和九年にコロムビアレコードから発売された伊庭孝撰『日本音楽史』のなかに、大原重明の「君が代」(乙調・上甲調)が収められています。
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このシリーズは、戦後、昭和二十六年と昭和五十年に、コロムビアから二度復刻されていますが、残念ながらこれまでご縁がなく、自分の手元にない状態でした。このたび、オリジナルSP盤のバラ売りの一枚を手にれることができ、ちょっとしたクリスマスプレゼントになりました。
なお、昭和四年~八年に存在した「日本パーロフォン」レコードから、同じく大原重明が昭和七年の歌会始の歌(読上・甲調)と、コロムビア盤収録の君が代(乙調・上甲調)を両面に収めたものが発売されており、こちらは入手できております。
その後さらに、園池公毅氏のご教示により、大正九年~昭和十年に存在したニットーレコード(日東蓄音機)から、大原重明の、大正十年の歌会始の歌(読上・甲調)と君が代(乙調・上甲調)が収録されたものも確認されました。現時点では、これが日本最古の披講の録音と考えることができそうです。