「地方から、国を変えよう会」

中央集権を打破し、地域主権を確立しよう!!

「大阪維新の会の人気に便乗?」

2012年08月15日 | 日記



時代の風:動き出す「大阪都構想」=前岩手県知事・増田寛也 毎日新聞 2012年08月12日 東京朝刊

◇課題解決、知恵出せるか
橋下徹大阪市長が提唱する新しい自治制度としての大阪都構想。この構想を実現するための手続き法である「大都市地域における特別区の設置に関する法律案」が衆院を通過した。法案は大阪だけを対象とせず、人口200万人以上の区域を対象に市町村を廃止して特別区を置くことを認めるものだが、事実上大阪のための法案といってよい。その内容は特別区の設置に関する手続きを定めただけで、特別区の役割や府と市の財政調整などに踏み込んではいない。「府」の名称もそのままとなる。
今後の国会情勢は見通しがつかないが、与野党ともこの法案は今国会会期内に優先して成立させる意向のようだ。異例なほどの橋下氏側への配慮は、裏を返せばそれだけ橋下氏の政治的パワーに対する警戒心が強いともいえる。ともあれ、法案が成立すれば、大阪市を府に吸収して廃止し、府の下に公選の区長と区議会を有する複数の特別区を置く東京都に似た形の新たな自治制度が可能となる。国会が法案を橋下氏側におもねるために成立させるのではなく、自治体が多様な選択肢の中から都市の実態に合った自治制度を選択したり、地域を熟知した自治体の発案により新しい自治制度をつくったりしてよいと判断をしたのであれば分権改革を進める上で有意義だが、この点は不明だ。