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「どうなる?三田市議会議員定数問題」

2011年08月24日 | 日記
         ○三田市議会議員定数を20名に直接請求署名活動されている「三田を愛する女性の会」

三田市議会の定数24を4減し20にする活動を進めている市民団体「三田を愛する女性の会」の直接請求にともない、議員定数問題特別委員会(8名)が7月4日開かれた。次の選挙から2減を決めた事もあり「2減と4減」の違いが良くわらなかったと発言する委員が目立った。27日には「今、議会と議員に求められるられるもの」と題して関学教授が基調講演を行い市内各地区区長・自治会長9人と傍聴者と意見交換を行なうとのことである。

議員定数問題で一番の争点になるのが、議員の定数を削減することにより市民の声が反映できなくなると言う一般論である。議会の実情を本当に把握していない学者は必ず同様な見解をもっている、だが市民の多くは議会が市民の声を真剣になって反映し努力している姿が見えないと思っている。
朝日新聞の「3ナイ議会と丸のみ議会」と題した論評によれば、全国地方議会のうち首長が提出した議案をこの四年間で一本も修正や否決していない「丸のみ議会」がは50%議員提案の政策条例が一つもない「無提案」議会が91%議員個人の議案への賛否を明らかにしない「非公開」議会が84%朝日新聞の全国自治体議会アンケートで、こんなていたらくがはっきりした。いずれにも当てはまる「3ない議会」は全体の3分の1にも及ぶ。

アンケートは2001年1月全国1797の議会を対象に実施した。回収率は100%である。2007年1月から4年間で、
首長提案の議案数は1議会あたり414本。修正または否決が3本以下の議会が全体の82%を占めた.4年間で議員提案の政策条例の制定数が1本以下の議会が98%にのぼった。個々の議案への賛否は、公開している議会は16%しかなかった。
「行政監視」「政策立案」「情報公開」のすべてが不十分な議会は全国で653議会。兵庫、京都、広島、香川、福岡の5県議会県庁所在地では、福島、宇都宮、甲府、富山、金沢、和歌山、松江、松山、佐賀、大分、鹿児島の11議会。
誠に残念だが、我が三田市議会もすべてが不十分な「3ナイ議会」の中に入っているのである。議員定数の議論は、まず「3ない議会」を解決して行うべきだろう。橋下大阪知事は「府議は自治会長やPTA会長とどこ違う」の発言に端を発した議員定数削減・議員報酬削減が争点の選挙では橋下知事率いる「大阪維新の会」を府民の多くが支持し、過半数を占める圧勝であった。同様に名古屋市議選でも出直し選挙で就任した河村市長率いる「減税日本」も大幅に議席を伸ばした、これが市民の声である。議員特権や既得権をゼロペースで見直し、市民は議員に対し何を望んでいるのか真摯に耳を傾けるべきだ。「三田を愛する女性の会」が行った三田市議会議員定数を20名にする直接請求は必要署名数の1804人を大きく上回る署名を集め市長への直接請求が成立した。これが市民の声と受け止めるべきだろう。住民何人に議員が何人いるとか、近隣市を比較すれば何人必要などの理由は議員定数を決める根拠にはならない。最善、最良の根拠は市民の合意だ。そのためには「議員自ら身を削る覚悟」を示すべきだ。 

市民団体、三田を愛する女性の会「三田市議会議員定数を20名に条例改正する請求要旨」には、 今回の単なる数合わせの議員定数2名削減は到底容認できません。しかも、この「議員定数条例改正」は、市民に何ら具体的な説明もない市民軽視のお手盛り条例改正であります。と結んでいる。私は議員は市民の代表であり市民の代弁者であると思っているのだが?・・・・・