住職日記

瀬戸内海の島にある寺の住職の日々の日記です。

大崎上島中学校「櫂伝馬体験学習」初日

2009-09-01 | 日々是好日

 天気晴朗そして波も穏やかと好条件に恵まれ、大崎上島中学校「櫂伝馬体験学習」初日がスタートいたしました。

 

 

 まず最初に会場となりました沖浦港ターミナルにおいてオリエンテーションを実施いたしました。

 

 次に櫂の漕ぎ方について、軽トラックの荷台に櫂を設置し、太鼓の音に合わせて経験者による詳細な説明を行い、

 

 ライフジャケットを着用し、いよいよ乗船です。

 

 

 港内で太鼓に合わせて櫂を漕いでみました。

 まずはゆっくりとした太鼓の音に合わせて「ヨイサ」の掛け声を出し、練習をいたしました。

 最初はなかなか全員の息が合わなかったのですが、指導者の方々の熱心な指導にさすが中学生は飲み込みが早く、暫らくすると太鼓の音に合わせて「ヨイサ」の掛け声も大きくなり、だんだんとスピードがアップいたしました。

 

 

 練習を終えて競争体験までの間の時間で本日ご協力をいただきましたスタッフの方々による模範漕法を見せていただきました。

 さすがに経験を積まれた皆さんはまさに「一心」に櫂を漕ぎ、スピードもかなり出ていました。

 今回はじめて櫂伝馬を経験した中学生に感想を聞くと「すごい!」の一言がかえってきました。

 

 暫らく休憩した後はいよいよトーナメント方式による競争体験のはじまりです。

 

 

 2チームづつが競い、勝者敗者は勝負の世界ゆえにありますが、漕ぎ終えた後は同行同修の達成感があります。

 1つの目的に向かい、それぞれが「一心」になることをこの体験から感じることがまず最初であると思います。

 実際の櫂伝馬行事では世代の異なる方々が乗船し、先輩諸氏の厳しくも愛情のある指導を受けながら多くのことを学ぶことが出来ると経験者の方々は異口同音におっしゃる意味が短時間ではありましたが中学生の皆さんも経験されたものと思います。

 また、近い将来実際の祭事に漕ぐことになる学生もいると思います。

 今回のしおりの一文に「地域を知る・・」とありますが、これは人間関係を深めることがあってこそのことであると思います。

 櫂伝馬の体験を通じて、伝統文化を守ることの大切さは勿論ですが、学校では経験することが出来ない人と人との絆の大切さを感じることにより、「地域を守り、発展させることの大切さ」を感じることが出来ればこの上ないことです。

 本日体験学習に参加した中学生の皆さんに関係者の思いが伝わることを深く念じます。

 

 

 本日の午前中参加した1年生の皆さんとボランティアとして協力をいただきましたスタッフの皆さん。

 

 

本日の午後参加した3年生の皆さんとボランティアとして協力をいただきましたスタッフの皆さん。

 最後になりますが、ご協力をいただきました木江櫂伝馬保存会、沖浦櫂伝馬運営委員会、木江櫂伝馬運営委員会、大崎上島漁業協同組合の各4団体の関係者の皆様、大崎上島中学校教職員の皆様、会場にかけつけていただきました地域の皆様に心よりお礼を申し上げます。感謝尽々

 明日も上記の皆様にはお世話になりますが、宜しくお願い申し上げます。

 私も生まれて初めて櫂伝馬を経験させていただいました。

 短時間ではありましたが、櫂伝馬を通じて多くのご縁をいただきましたことに心よりお礼を申し上げます。感謝尽々

 

 明日も午前中2年生の皆さんの体験学習を実施します。

 ボランティアとしてご協力いただいておりますスタッフの皆様におかれましては明日も宜しくお願い申し上げます。

 

 

 夜は伊場田家において念仏講を勤めました。

 いろいろと心配りをいただき、この場を借りてお礼を申し上げます。感謝尽々

 

 今夜は筋肉痛を感じながらこのブログを書いていますが、この筋肉痛は人生初の経験をさせていただいたものです。感謝尽々&合掌

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