午前中、福本文夫様逝去の訃報が届きました。
早速に枕経を勤め、夜は通夜を勤めました。
自宅に帰りたいとの故人の思いを受けて、ご家族の方々が心を一つにし、看介護に尽くされたとのお話しでした。
現在ではお亡くなりなる方の約80%が病院等の施設で最後を迎えています。
自宅で最後の時を迎えるためには家族をはじめ医療・福祉関係者がご本人の意志を尊重し、心を一つにしなければかないません。
きっと故人も思いを成し遂げることができ、感謝の気持ちを持って逝かれたと思います。
勿論、医療施設等とはことなり、多くの労苦もあり言葉では言い表せないことも多々あったと推察いたします。
そこには「いのち」を思いやる気持ちが肝要となり、そしてやがてくる「愛別離苦」という愛する人との別れの苦しみが出てまいります。
仏教では死者の霊が安らかなることを祈ることを菩提を弔うといいます。
これは宗教的な永遠のいのちに還っていくことを深く認識することになり、それによって死者の本当の「死が」完成し、これを認知することにより愛別離苦の苦しみから癒されることへとつながります。
故人のご冥福を心よりお祈りいたします。
御通夜を終えて、昨日のブログにも書きました河淵稔様叙勲の祝賀会に出席いたしました。
1日の中で悲しみの場面と喜びの場面を経験した次第です。合掌