住職日記

瀬戸内海の島にある寺の住職の日々の日記です。

思いと願いを込めて・・・

2013-09-24 | 思い出

 日中は真夏用の法衣を被着していても、まだまだ汗が出ます。

 勿論、8月のようなことはありませんが、厳しい残暑です。

 

 本日は藤解家の葬儀並びに告別式を勤めました。

 故人はこの日を迎えるにあたり、様々な準備をされていたことがご遺族の皆様のお話の中から伺い知ることが出来ます。

 改めて、故人が奥様を思う気持ちがとても心に染み入りました。

 ご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆様におかえれましては、くれぐれもお疲れが出ませんように身体堅固を念じます。

  さて、高齢化が進む中で、人生の終末の際に備えて、それぞれの想いと願いを書き留めたり、近しい方々に伝えておくことはとても大事なことです。

 

 禅宗では遺偈(ゆいげ)といい、臨終の詩偈を毎年正月に作っておくことがとても大事な作法であると言われています。

 この遺偈にの主たる内容はご縁をいただいた方々への感謝の念と次代への想いと願いを込めています。

 これは多分に論語の中に「人将に死せんとする、その言や善し」とありますところが原点のようです。合掌

 

 

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