アレクサンドリアの街が活気を帯びてきました。
エジプトでは土曜日からイード・ル・アドハー(犠牲祭)が始まります。
「肉の祭り」とも言われるこのイードでは牛や羊などを屠るわけですが、祭りの数週間前からスーク(市場)の一角や街の空き地に「ミニ動物園」ができはじめます。
いつもは何もない所に突如として現れるこの場所からは、強烈な動物のにおいが立ちこめています。
そこがスークの真ん中だったり、サンドイッチの食べられるレストランやみんなが集うお茶屋の隣だったりと、生活の場の中にあるのにちょっと驚かされます。
革命後、経済もなかなか軌道に乗らないエジプトですが、イードを迎える人々の表情は明るいようにみえます。
写真を撮っていると肉屋のおじさんたちが「日曜日に屠るから(首を切るポーズ付きで)また日曜日においで」と誘ってくれました。
それでも昨年と比べると「ミニ動物園」に飼われた羊の頭数も少なく、代わりのチキンや七面鳥の数がかなり増えているようです。
エジプトでは一般的でとても好まれる羊肉ですが、厳しい経済状況で1500ポンド(約2万円)前後の一頭買いには手が届かない人も増えているのかもしれません。
そんなことを知るはずもなく、たくさんの肉が吊るされた肉屋の前では、羊たちがおとなしくえさを食べていました。
それにしても どこもここも 不景気ですね。最近の円高、 何とかならないのでしょうか。
何も知らずに餌を食べている羊達の写真に 改めて犠牲祭の意味を考えてしまいました。
いつもコメントありがとうございます。
アレクサンドリアもだんだん寒くなってきました。
といっても家の中ではまだ半袖を着ていたりする時もありますが。
犠牲祭が終わったら、ちょっと静かに、寂しくなりました。