SEIKO’s photo gallery from ALEXANDRIA 

エジプトの第二の都市、アレクサンドリアで暮らしながら中東の写真を撮っています。

エジプトのこれから

2013-08-15 12:17:53 | 写真



久しぶりにブログを書きます。

本当のことを言うと写真は撮っているのですが、いろいろ問題があってアップすることができないものが多いです。
いずれはそれもアップすることができる日がくると思いますが、それがいつになるのかは分かりません。
それでも私が見たものを少しずつでもここに残しておこうと思います。

ご存知の通り、今、エジプトは最悪の状況です。
昨日(8月14日)は治安部隊によるモルシ支持派のデモの掃討が行われました。
多くのエジプト人の血が流れ、その正確な数は時間を追うごとに増えています。

犠牲者の中にはラバアに集まった人たちもいました。
どんな人たちだったかは 中東マガジンの【街角から】エジプト・ムルシ支持派があつまるラバア広場を歩く /安江 塁 エジプト
http://middleeast.asahi.com/report/2013081400002.html
で全文が公開されています。

私が会ったラバアの人たちもここに書かれているのと同じ人たちでした。
もう今日はラバアは跡形もなく焼かれてしまっていると思います。




今日はそのラバアからは車で30分もかからない、外国人が多く暮らすザマレクを歩きました。
エジプト人が1日で何百人も亡くなったのですが、いつもと同じように静かで平和な感じがします。

情報が政府寄りに統制されていることもあり、今回のことは犠牲者の数についてだけでも食い違っています。
それでも何かいつもと違うと感じたのは、新聞を読む人があちこちに見られたことでした。




エジプトには日本のような新聞の宅配システムはありません。
人々はキオスクのような雑貨屋に新聞を買いに行ったり、個人的にそのような新聞を扱う店に配達を頼んだりします。
その配達の男性も今日は歩きながら新聞に目を凝らしていました。
たぶん政府系の新聞ですが、それでもその中にある何かを感じているのかもしれません。

エジプトのこれからは、まず起こってしまった現実を知ることから始まるのではないかと思います。




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