この内容につきましては104回研究会の内容とする予定です。
【1121B002】 姿勢変換機能で快適な車いす生活を
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/1121B002/
実施日 | 2011/07/13 ~ 2011/08/10 | 曜日 | 水 |
時間 | 19:00~20:30 | 定員 | 20名 |
キャンパス | 飯田橋キャンパス | 教室 | |
受講料 |
12,100円 | 単位 | 1 単位 |
講座の説明
筋ジストロフィー症、頚髄損傷、ALS等により寝たきりの重度身体障害者も、必要に応じて車いすの各部分を動かせる姿勢変換機能を使えると快適な車いす生活を送ることが可能になります。このシリーズでは休息、ユーザの呼吸や循環機能などの生理的な問題点と電動車いすの調整機能、北欧などの身体寸法値も含めた姿勢保持調整機能付き車いす等の紹介をします。また、ユーザに合わせて調整して使われている輸入を中心とした電動車いす、小回りと段差、歩道の合成勾配に安定走行可能なREL(後方キャスター伸展リンク)機能を付けた電動車いすなどの詳しい紹介と試乗や、姿勢変換機能電動車いすにユーザ自身で工夫をした機能を搭載して生活をしている方の報告を含みます。
紹介内容:座席一体型チルト、下腿部エレベーティング、座席昇降機能、REL、座面自在
ボード等
講座スケジュール
回 | 実施日 | 講座内容 | 担当講師 |
---|---|---|---|
1 | 2011/07/13(水) | 車いすユーザと姿勢変換<大津> | 大津 慶子 |
2 | 2011/07/20(水) | 姿勢変換機能をもったモジュラー車いす<木之瀬> | 木之瀬 隆 |
3 | 2011/07/27(水) | チルトリクライニング機能のある電動車いす<田名網> | 田名網 均充 |
4 | 2011/08/03(水) | 新しく開発されたチルトリクライニング機構<須藤> | 須藤 稔 |
5 | 2011/08/10(水) | 電動くるまいすでの介助を受けて独り暮らし<武藤> | 武藤 耕造 |
備考
※備考:車いすに体験乗車したい方は、ズボンでお越しください。
対象者
一般向け、専門家向け(作業療法士、理学療法士、看護、介護、ケアマネジャーなど)
車いすユーザと日常仕事や生活の場で一緒に過ごすことがある立場の方、PT、OT、ケアワーカーなどで車いすに興味のある方
講師
大津 慶子(おおつ けいこ)
【プロフィール】
本学准教授、理学療法士
車いす、シーティングを中心にシーティングシステム研究会を木之瀬隆氏と主宰、日常生活活動、運動分析などを分野とする。障がいがあっても地域で普通に暮らせる福祉用具、環境条件を追及している。
木之瀬 隆(きのせ たかし)
【プロフィール】
日本医療科学大学保健医療学部作業療法学科学科長、教授 作業療法士
早くから北欧を中心とした姿勢変換機能のあるモジュール型車いすに着目して日本への紹介、普及、日本に合う簡易モジュール車いすの開発など行ってきた。
田名網 均充(たなあみ まさみつ)
【プロフィール】
有限会社アミックス 取締役社長
この会社はヨーロベーマ社、ペルモビール社、インバーケア社等の電動多機能車いす(電動による走行、リフト、リクライニング、フットエレベーティング機能)と自社開発で受注生産品の電動昇降式 起立介助機の制作・輸入・改造・販売・メンテナンスを行っています。
武藤 耕造(むとう こうぞう)
【プロフィール】
小松川支援センター勤務、大学非常勤講師
頚髄損傷による四肢まひで介助による自立生活を営む。10年前に受傷してC4-C5Bレベルの頚髄損傷者。1年間365日、朝方・日中・夜間と長時間の介助を受けつつ、各種の福祉機器・自助具などを利用して、その他さまざまな工夫で自立生活を行っている。具体的には、緊急時に連絡の取れる携帯電話、水分摂取が常時可能となる、ドリンクホルダーなどチルトリクライニング電動車いす、夜間ベッドで使えるようにしている生活と工夫を紹介。
須藤 稔(すどう みのる)
【プロフィール】
有限会社さいとう工房開発担当
筋ジストロフィ-症、頚髄損傷による四肢まひなど重い身体障害者に対応した電動車いすの個別製作に長くかかわる。REL(リクライニング時後輪後方移動)により屋外走行性に優れ回転半径の非常に少ない6輪型電動車いす装置を開発した。