松江人の日帰り登山

私のモットー SIMPLE IS THE BEST

今日は梅雨明け!! と 東比田 坊床資料集のこと

2024-07-21 | 風物詩

朝起きれば青空。きっと梅雨明け...と思ったが、やっぱり近畿地方と山口県を除く中国地方は「梅雨明け」していた。用事の帰りに運動公園に寄ってみれば、競技場ではJFA U-15の女子サッカー大会。屋根のある一番上のベンチで、どこのチームか知らぬまま観戦する。3人の応援団を見ると1チームは島根のチームらしい(後でインターネット見たら出雲と広島のチームだった)。生暖かい風が強く吹くが心地良く、日蔭の座席ではささやかな人数の観戦者たちが応援。隣接の県立プールでは中国地区の高校水泳大会。応援の声が遠くまで聞こえていた。今日も捨てネコが2匹、暑さなのか空腹のせいなのか、元気なく歩いていた。アスファルト道は熱いだろうに。




2年前の当ブログに『坊床資料集完成』記事を載せたが、今月やっと手ごたえのコメントあり。資料集は当時よりページを増やして昨年完成した。安来市東比田の坊床で生まれ育ち、小学2年生の時に一家は下山、移住された方からである。坊床が忘れられず資料を探しておられ、やっと私の書いた記事を見つけたたそうで、頭が下がる思いで読ませてもらった。今の坊床は無住の地、他県にも散らばった、かつての入植者はほとんど亡くなり、この地で生まれたお子さんの時代になっているはずだが、その方たちも今では50歳代か60歳代になっていると思う。「忘れがたき故郷ふるさと」である。土地所有者の安来市が何か手を打たないと、再び背丈まで伸びるクマザサの原野に戻ってしまう。

 

 

 


立栗山と天寺平廃寺へ

2024-07-03 | 日帰り登山

立栗山たちぐりやま 約208m~~天寺平てんじびら廃寺 約203m
7/3 晴れ 出発地:出雲市斐川町 阿宮あぐコミュニティセンター 約28m

松江は最高気温34度になるというので登山は止めようと思ったけれど、折角の梅雨の中休み、陽射しがあったので出かけてみた。インターネットで昨年登山道を整備されたことを知り、センターに車を置かせてもらい、天寺平廃寺のパンフレットをもらって出発。センター入口に「河内郷かわちのさと新造院」の石柱と「天寺平廃寺」の説明板。廃寺跡は風土記時代の新造院跡ではないかという説がある。斐伊川上流(東方向)に向かって県道197号線を歩くこと320m少々、左折(道標無し)して、国土地理院地図に「井田」とある集落の舗装道に入り、およそ280mほど坂道を歩くと左側に登山口。竹林の中に入り、やや広めの道を登って行く。尾根道を登り、急角度で横U字に回り込むと視界が開け、斐伊川が見下ろせる展望地に出る。上流には上阿宮の森坂大橋、下流には沈下橋の山田橋が見える。明るい展望地には四角形のコンクリート台があって、以前、ここに鉄塔が建っていた。眺め良しの休憩場所であり、戦国時代の頃に立栗山城があったという場所。但し、城砦を示す物は何も見当たらない。眺め良く風強いが、気持ち良い風に吹かれながらの休憩。ここに道標があり、小さな鞍部を越えると樹々に囲まれたピーク、天寺平廃寺に着く。センターから45分の所要時間。山頂からの眺めは無いが、平地が意外と広く、瓦の破片が沢山落ちている。 礎石に使われたと思われる石も幾つかある。この地は文献も見当たらない古代寺院跡、本格的な発掘が待たれている。寺院名が分からないので、旧小字名「天寺平」をとって「天寺平廃寺」としている。まだ整備途中の山で、伐採した木や枝が山積みになっている。下山して、近くにある母の実家に寄っておしゃべりしてから松江に戻った。


阿宮コミュニティセンター入口


登山口


立栗山へはこの道を登る


立栗山展望地から眺める斐伊川上流部 橋は上阿宮の森坂大橋


斐伊川下流側 歩けるようになった山田橋 河口近くの北神立きたかんだち付近にも沈下橋が架かっている 


立栗山城跡にある道標 5分歩けば天寺平廃寺


廃寺のあるピークに到着 赤い花はヤマツツジ


古代瓦が散乱①



これは何だろう? 三角点標石のように見えるが地理院地図には記載されていない


下阿宮の平野部から見た山頂 



CDを聴く 『ハウザー ● クラシックⅡ』

2024-07-01 | CD

チェリストのハウザー(1986-)の奏でる『クラシック』のパートが登場。今回はクラシック曲のアダージョものが多いが、ドボルザークの〈歌劇《ルサルカ》より「月に寄せる歌」〉やラフマニノフの〈パガニーニの主題による狂詩曲より〉ドニゼッティの〈歌劇《愛の妙薬》より「人知れぬ涙」〉、ショパンの〈別れの曲〉などが入っている。今回もポピュラー的な曲が2曲、ミシェル・コロンビエ作曲の〈エマニュエル〉のタイトル名は5歳で亡くなった息子の名前、死を悼んで作曲されたもの。どこか前回演奏の〈カルーソー〉を想い出せた。もう1曲は再び登場の韓国の作曲家イルマの〈キス・ザ・レイン〉。韓国ドラマ『夏の香り』の挿入曲だったそうだが、彼のピアノ・ソロよりオーケストラにチェロが加わるこのCD盤の方がドラマチックで力強い演奏。ハウザーはイルマの曲がお好みのようだ。共に忘れがたい曲であり、このCDを買った価値がある。楽しめる。前回のCDと全く同じ指揮者とオーケストラ。音質も揃えてある。

ソニー '23/4録音 '24/4発売 17曲 77:56 2,125円(輸入盤 国内通販)
    ステファン・ハウザー(チェロ)
    ロバート・ジーグラー(指揮)
    ロンドン交響楽団(イギリス)





荒神谷史跡公園と仏経山へ 6/21 

2024-06-21 | 日帰り登山

荒神谷史跡公園のハス

ここ数年、ハス(蓮)の咲く季節になると荒神谷史跡公園へ出かけているが、今年も仏経山にほど近いこの公園を訪れてみた。ハスは午前中咲いているというので朝9時過ぎに到着。ハスは咲きだしているがツボミが多く、訪れる人もまだ少ない。ハスを食い荒らすザリガニが減ったのか、ザリガニ釣りをする、出雲方面からやってくる幼稚園児の姿が見えなくなったのは残念。休憩所に仏経山のパンフレットがあるらしいというので覗いてみたが、置かれてなかった。暑くならない内にと2㎞離れた仏経山登山口に向かう。





仏経山ぶっきょうざん 366.0m
晴れ 出発地:出雲市斐川町 仏経山登山者用駐車場 約70m

駐車場には車見当たらず、山陰自動車道の陸橋を渡り最奥の民家横から登山道に入る。最初は細い道が奥へ続くが、標高200m付近で三叉路を右折、仏経山中腹を横切るように上がっていく登山道が長く続く。汗を拭き拭きの山歩きである。歩きながら、暑い夏の里山歩きなんて物好きのする事と思った。木陰の中は気持ち良い風が吹いている。約50分で仏経山東峰の展望広場に到着。北方向の眺め抜群。サクラの苗木が何本も植えられている。1か所には芝も。雨が降らないので育つのだろうかと気にかかった。15分歩いてNTT無線中継所。三角点は中継所の裏山を70mばかり歩いた所にあるが展望悪い。折角なので舗装された管理道を南へ少し下ってみたら、ガードレールに巻かれたテープに「石碑、仏経山三角点」と書かれた所あり、反対側の急な崖に石段と赤いテープ、ロープあったが、登ってみるのは止めた。近くにオカトラノオが咲いていた。今日は登山者会わずと思っていたら、下山途中で男性とすれ違った。仏経山登山なのか鞍掛山に向かったのか...。駐車場で車を見たら京都ナンバーだった。ご苦労さんです。
この山は出雲国風土記に「神名火山」と書かれているが、戦国期に尼子経久が12坊を寄進、山名を「仏経山」と命名したという説がある。 


6年ぶりに通った三叉路 立派な道標になっていた


東の峰 眺めが良い


出雲北山の風力発電塔群 微かに日本海が見える


サクラの記念植樹あり


出雲平野と宍道湖 左の大きな建物は島根富士通 右下に山陰自動車道の斐川料金所が見える


三角点は無線中継所(鉄塔は撤去されている)のフェンスに沿って石垣を左に進む 


フェンスの出雲弁道標 元宮(曾枳能夜そきのや神社奥宮跡)へはササに覆われていてヤブコギ状


三角点


オカトラノオ ヤマツツジやササユリも咲いていた



CDを聴く 『トゥリーナ・弦楽のための作品集』

2024-06-15 | CD

ホアキン・トゥリーナ(1882-1949)は同年代に活躍したアルベニス、グラナドス、ファリャとともに20世紀スペイン音楽を代表する作曲家。名前を聞いただけでスペイン音楽のリズムが聴こえてきそうな人たちである。トゥリーナはアンダルシア州都のセルビア生まれ、フラメンコと闘牛発祥の地である。演奏しているコンセルト・マラガは十数人の弦楽合奏団。ハープシコード、それにピアノが加わる。トゥリーナの近代音楽にアンダルシア的な民族音楽が加味されるが、小編成の演奏なのでそれほど民族的濃厚さは感じられない。作品は弦楽オーケストラ編曲版と、ピアノと弦楽オーケストラ版。〈闘牛士の祈り〉〈受胎告知 大天使の出現ー間奏曲〉〈「アンダルシアのムーサたち」より第3曲 タリア・第9曲 カリオペ〉〈「幻想舞曲集」より第3楽章 オルジア〉など。じっくり楽しめる演奏である。
よく知られた「マラゲーニャ」はマラガ地方で生まれた舞曲、「タンゴ」はアフリカ黒人の踊りとリズムがスペインに伝わり、コンチネンタル・タンゴ(英語でヨーロピアン・タンゴという)が生まれたという。スペインのタンゴはアンダルシアで踊られている4分の2拍子の明るい音楽。参考までに...。

ナクソス '23/10録音 '24/4発売 8曲 55:21 2,031円(輸入盤 国内通販)
     ロベルト・ジョルダーノ(ピアノ)
     ヒル・デ・ガルベス(指揮・ヴァイオリン)
     コンセルト・マラガ(スペイン)

ムーサとは ミューズ、ギリシャ神話に出てくる知的活動をつかさどる9人の女神のこと。
      例えば、カリオペは叙事詩(エレジー)をつかさどり、手に書版と鉄筆を持つ。