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RSI - 相対力指数

2020-01-31 21:18:13 | 日記

RSIは株価の高い低いを判断するためのポピュラーな指標です。

RSIは relative strength index の略で、直訳すると「相対強度指数」で、文字どおり株価の強さを測定します。

算出方法は簡単で、一定期間における RSI=値上り合計÷値動き合計(%) です。

 

例を挙げてみましょう。一週間の終値が次のように推移したとします。

 月  火  水  木  金    値上計 値下計

 -484 -128 +64  -402 +208   272   1014

RSI(5) = 272 ÷ (272+1014) = 21% → けっこう下がったので、指数値は21です

式からわかるように 0から100の範囲で動き、値上げ幅=値下げ幅のときは50となり、上がっているときは50を超え、下がっているときは50未満となります。

 

なお、RSI(5) の (5) は5日間の推移という意味です。

RSI発案者のワイルダー氏は RSI(14) を推奨しており、これが30を下回れば売られすぎ、70を上回ると買われすぎ、と解釈されます。買い時、売り時、あるいは相場の転換点を示唆しているともいえます。

 

あくまで割合なので、値動きが小さい時は実数でそんなに動いてなくても比率が大きくなってしまうのでは? とも思うのですが、けっこう指標としてのあてはまりはいいようです。

これは三年間の日経平均RSI(14)のグラフです。70を超えたのが13回、30を下回ったのが10回あります。そしてその後しばらくして反転しています。上げすぎ、下げすぎが年に3~4回起こることをこの表は示唆しています。

こちらは過去20年間のグラフです。やはり、70を超えたり、30を下回ったりするとしばらくして相場が反転しています。

 

RSIは計算が単純な指標でありながら、過去のデータへの当てはまりはいいと思えます。

また、上げと下げにはそれぞれ異なる特徴があります。

上げ:70を超える回数は多く、日数も長い。 ⇒上げる時はじり高が多い

下げ:30を下回る回数は少く、日数も短い。 ⇒下げる時は急落が多い

 

 


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