「バリ山行(さんこう)」(松永K三蔵(まつながけーさんぞう)著 文藝春秋2024年9月号 171回芥川賞受賞作 372ページ~467ページ 95ページ上下段)
著者は1980年生まれ。受賞作は群像3月号掲載された。読みやすい。バリとは通常の登山道を登るのではなく、バリエーションルートと呼ばれる道なき道を上り下りすることを意味する。
登山に関する小説は多くはないが、安定しないサラリーマン生活と山登りを作品にした。
純文学とはなんなのだろうか。人間や世界への問いを持つものだと著者はいう。(291ページ)
著者は朝早く会社近くの喫茶店で文章を書いている。三蔵は母方の祖父の名前。その母は著者が大学受験のときに亡くなった。
登山は内省的になれるという。登山は文学的な行為で、淡々と一人で山道を歩いていると、おのずと長い時間、考えるという。
「ままならないもの」不条理を書き続けている。
次は同受賞作の「サンショウウオの四十九日」を読もう。
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