「カニカマ人生論」(清水ミチ子著 幻冬舎2022.8.25 第1刷236ページ)
新聞の書評欄に出ていて、読もうと思い、購入した。ホンモノの蟹ではない、カニに似せたカマボコがカニカマ。これが美味い。
まさに清水ミチ子はカニカマだ。食あたりしないのもいい。著者の自伝エッセーで、矢野顕子の音楽と出会い、タモリと出会い、永六輔と出会う。
その永から「芸はプロだけど、生き方がアマチュア」(159ページ)の言葉にしびれる。著者のレパートリーは100人。本名は美智子で生まれたときからすでにモノマネというがモノマネは本物だ。
以下、本書から。
「大事なことは人に聞け」(114ページ)。「どんな人だって幸せになれないようになっているのよ」「世の中はむしろ、うまくいかないようにできていることを知ってた方がいいですよ(林のり子の話)」(211ページ)。哀しくない人は、ずっと自分目線で生きている、地が足についてる、そんな感じがするのです。(216ページ)
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