北海道の四季登山と読了記

週末の休みを利用して登山しています。ときどき本も読みます。

(088-0809)はずれ者が進化をつくる

2022年08月28日 | 四季の山登り(2022.1.1~2022.12.31)

「はずれ者が進化をつくる 生き物をめぐる個性の秘密」(稲垣栄洋著 ちくまプリマ―新書 2020.6.10 初版 189ページ)
「平均的な生き物」なんて存在しない。個性の数は無限大。唯一無二の生命をつなぐために生き物たちがとってきたオンリーワンの生存戦略。
現存する自然界の生物が幾多の環境変化を乗り越えてこられたのは、個性ある「はずれ者」の存在が大きい。「天上天下唯我独」とは自分が一番偉いのではなく、「広い宇宙の中で、誰もがたった唯一の尊い存在である」という意味で個性の大切さを説いている。
生きることに力はいらない、生きることに余分な力はいらない、生きることに何の努力もいらない。
雑草は踏まれたら立ち上がらず、上に伸びることができなくても横に伸びたり、茎を短くしたり、地面の下に根を伸ばしたりしてなんとか花を咲かし、種子を残す。「踏まれても踏まれても大切なことを見失わない」ことが本当の雑草魂だ。上に行かれないのなら横に行き、横にも行けないときは根を伸ばすことは人間にも言えることだ。

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