一本の葦

あんなこと・こんなこと・・・

ポルトベーロ

2010-07-12 02:31:10 | パナマ
土曜日、日帰りでカリブ海に面するコロン県、ポルトベーロ(世界遺産)へ

出かけました。

コロン市は治安が悪いので車から出ず中から一回り見学のみで、ポルトベーロへ。


ポルトベーロはコロンブスが見つけた 「美しい港」

名付けられた港です。

スペインの植民地となっていたこのポルトベーロにも

沢山の過酷な歴史がありました。

インカ帝国の財宝などパナマ市から運び込まれたものの宝物庫を備え、

スペインと新大陸との独占貿易港として栄えていたこの港は、

要塞を築いて湾を町を守っていました。


                


                               


しかし、この財宝目当てのカリブの海賊が横行しはじめました。

16世紀にはイギリス人の海賊フランシス・ドレイク

17世紀にもイギリス人海賊ヘンリー・モーガンなどの大海賊が

ポルト・ベーロの港を襲い、富を強奪、家屋に火を放ち多大な損害を

与えました。ヘンリーモーガンにはパナマ市も襲われています。


ポルトベーロには多くの工業製品などが運び込まれ、

黄金を船積みしていましたが

労働力にアフリカから多くの黒人奴隷も送られてきました。

コロンの町やポルトベーロには黒人系の人々が多いのもうなずけました。

コンゴと呼ばれる子孫たちがポルトベーロで祈る「黒いキリスト像」

に奴隷社会をルーツとした文化を見ることができました。



               


               
               写真でははっきりしませんが、苦悩の表情が印象的でした。



ポルトベーロの旧宝物館税関の建物(今は博物館となっているところ)に行き

ビデオで歴史を知ったり、当時の生活文化を垣間見ることもできました。


自分たちの土地を占領されてしまった先住民たちの苦悩も

どれほどだったろうかと思わずにはいられませんでした。



雨期のポルトベーロはどんよりと曇っていましたが、

帰りに昼食に立ち寄ったレストランの前の海には

ペリカンが餌の魚を獲りに飛び交い、休んでいました。


               


自然の中でペリカンを見たのはパナマに来て2度目でしたが

こんなに近くで見られたのは面白く、興味をそそられました。


昼食後は高速を通って帰宅しましたが、行きも帰りも

日本の山道のように緑が多く、気持ちの良いドライブとなりました。



パナマ共和国は歴史ある国なんだ!歴史を知らずに観光は出来ないんだな、

と、世界遺産観光を重ねるごとに思いが深まります。。。




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