一本の葦

あんなこと・こんなこと・・・

心の明かり

2009-07-19 00:55:00 | 介護・介助

 今日はバリデーションワーカーとして一日施設にいました。

 そして素敵なことが二つありました。


 90歳の男性は、エリートビジネスマンだった時

 4紙の新聞を見て出社し、会議に出ていたそうで

 膝には新聞を置いていらっしゃいました。

 読んでいらっしゃったんですか

 いや、大きい見出しは読めても後はみえないんだ

 では私が少し読んで差し上げましょう

 と新聞を読みながら話していると

 そこへいらした施設長さんが

 メガネがあれば見えますか?

 家にあるメガネを持ってきてもらい、合わなければ眼科へ

 と、解決の方向へ話を持って行って下いました。

 とても嬉しくなりました。


 また、最近入所し今日初めてお会いした方でしたが、

 ここは退屈ですか?

 うん

 何がしてみたいですか?

 前にしていた一番好きなことは何ですか?

 編み物

  何を編んだんですか?

 セーター、、、半纏

 誰の?子供たち?旦那さま?

 うん。

 皆、喜んでくれたでしょう。 

 お母さんが編んでくれたのは温かさが違いますよ。

 またしてみたいですか?

 うん。

 では今度用意しましょう。

 と言ってから、数時間後にお会いすると

 私の顔を見て、指を動かし

 縄、編、み

 とおっしゃる

 事務所に聞くと編み物セットがありました。

 やった!!

 最初おぼつかなかったその方の手が

 ちゃんと2本の編み棒を持ち編んでいくではありませんか。

 嬉しくなりました。

 これで退屈な時は編み物ができますね。と云うと

 その方は にっこり 素晴らしい笑顔で答えてくださいました。


  お二人とも声も小さく言葉が聞き取りずらいのですが

 顔を近づけ一生懸命聞くと、沢山話していただけます。

 ちょっとしたことで、心が明るくなり、

 眼の光が、表情が輝き出します。


 相手の心が明るくなると、その光は

 私の心を照らすのかもしれません。

 幸せな一日となりました。




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