SARTAのバナナ&パンほおばり日記

明石市&たつの市にて パンを楽しむ教室「Prazer do Pao(プラゼル ドゥ パゥン)」をしています

ナズニンと私たち。

2011-08-22 21:09:31 | さる太の小部屋
8/13(土)。
ラマダンとテスト勉強の合間を縫って、ナズニンさんと久しぶりに会いました
ラマダンは、イスラム教徒にとって大切な神様との約束。日の出から日の入りまでは、一切食べ物を口にしません。そして、朝3時過ぎに起きて、朝のお祈りをし、朝食を摂って、また少し眠り、学校へ行って、日の入りまで水も飲まないで過ごすらしいのです。

夕方5時過ぎに三宮で待ち合わせ。
三ノ宮駅に現れた彼女は・・・・"salwar-kamiz"というバングラデシュの衣装を着て待ってくれていました!その時、私はケータイを忘れていったのですが、私のケータイに「国の衣装を着てきました。どうか、ビックリしないでね」のメールが・・・・たぶん、待ち合わせより早く来て待っていたはずです。
そこから、生田神社近くにある「ハラルフード」のお店へ
途中、生田神社を通り抜けて行くので、せっかくだからお参りに。

手を清める方法と理由。参拝の仕方。日本語と英語を交えて説明した私たち。ナズニンさんは、ちゃんとそれをじっと見てて、同じように参拝。
彼女の試験、国の家族についてお祈りしたのかな?
その後、記念にパチリ

Mr.ORANGと共に写しました。
よ~く見て下さいナズニンさんのストール、上着の襟元や袖口、裾とパンツ。柄がお揃いになってるのを解ります??コレ、全てオーダーメイドなんですって好きな色と模様、デザインをチョイスして、自分だけの1着を作るのだそう。それが、年に1度のお祭りの前に恒例とされるバングラデシュの慣わしだそう。
こんな、何気ないオシャレを楽しんでいる彼女。とってもステキ
ハラルフードのお店では、普段、目にすることのないスパイスやお菓子、紅茶や米、肉や豆を見ることが出来て、興味津々
Mr.ORANGが「シーケバブの素とシナモンを買ってくれ」と言うので購入。シーケバブの素は解るけど、何でシナモン?ついでに、チャイ用の紅茶の葉も購入しました~

その後、ナズニンさんが探してくれていたインド料理のお店で食事し、駅近くのコーヒーショップでお茶
そこで、ナズニンさんが、今までの誰にも言えなかった思いを口にしてくれました。彼女自身、日本に来てから・・・大学で学びながら・・・初めて誰かに話す、彼女の心の叫びみたいでした。私もMr.ORANGも最初は戸惑って、涙をこらえながら話す彼女の話を聞いているだけ。ひととおり話終えた彼女に、私達も一生懸命に英語と日本語で話をしました。そして、私たちが「楽しい、楽しい」だけで彼女に会っていた裏側で、毎日彼女は悩んでいたことを解ってあげてなかったこと・・・とても申し訳なく思った。いつもなら、私が泣いてしまう所だけど、この日ばかりは泣かないで話をしました。「日本にいる間、私たちがあなたのお兄さんとお姉さんだから。あなたのことをサポートするよ」「最初に約束したから、嬉しいことも悲しいことも、話そう」とにかく、Mr.ORANGも私も必死で話したと思う。いつも笑ってたナズニンさんが小さくなったみたいに見えて、帰りの電車で反対方向に別れるのも2人とも心配した。

その日「ありがとう。私には、こんなに素晴しい日本のお兄さんとお姉さんが出来た。神様に感謝します。今日、たくさんの時間を私の為に作ってくれてありがとう・・・・くれぐれも、SARTAのお父さん&お母さん。Mr.ORANGのお父さん、お母さんによろしく伝えてくださいね・・・・・」と長いお礼のメールが。
それから数日。彼女はメールをくれる度に少しずつ、彼女らしさを取り戻してくれました。旅行先でも「今日はどこ?旅を楽しんでる?」とメールを受け取り・・・。また今、彼女は試験に向けて頑張っています。
私たちは、彼女の頑張りをそっと見守るしか出来ないけど、彼女が日本にいる間、たくさんの思い出を共有しようと思います。

私たちのカワイイ妹、ナズニン。
彼女の人生が幸せに包まれますように

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