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・年始に、ちょっと外科的治療があったため、お酒を避けていましたが、少しずつ呑みだして((^_^;)、今日は日本酒を買ってきました。
・養老町のお酒です。養老町といえば、あの魔水(?)、酒になってしまうという滝のある町ですね。さすがにおいしいのですが、それにしても、どうしてムカデの絵なんでしょうか。
・お酒なんだから、口に入れるものです。それにムカデの絵をあしらうという神経が、私には分からない。『元祖ゴキブリラーメン』とかあっても食べたくないですよね? そういう、ちょっと大げさにいえば禁忌に挑戦しているわけです。
・言語学でいえば同音衝突。これには2種類あって、一つは同音類義語の場合。似てる意味なのに同じ語形ではややこしいわけです。
・もう一つは、禁忌語との同音化。岐阜県の西濃地方では、蟷螂のことをオガマナトーサンという地域があるんですが、短呼してオガマに。ところが、よく話題になって口にのぼせる機会の多い言葉にオマンマ・オママ(飯)があるんですが、これと同音になってしまった(類音牽引といいます)。御飯のことを考えながら、同じ言い方だなあと蟷螂のことを想起するのは気持ちのよいものではありません。蟷螂の方をツメマガリなどと呼ぶ地域も出てくることになりました。
・お酒での百足絵は、これと状況が似ているわけで、なぜそんな無謀なことをするのかとびっくりするわけです。。。。あ、京都のおばんざい料理屋に「百足屋」がありましたね! どういうつもりなのか・・・ と言いつつ父母を連れて行きましたけれど。(^_^;
・ところで、絵の右上には「無風」とあります。ムカデ=むかぜ?? 関西の一部に、ザジズゼゾとダヂヅデドが混乱する地域があります。「角のうどんや」はカロノウロンヤ、「淀川の水飲んで腹だだくだり」はヨロガワノミズノンデハラララクラリ・・・などと、開けっ広げに教えてくださる人もいます。
・それと似たような音韻傾向が、養老町にも、あるいはより広く西濃地方にあったものか・・・
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