充電日記     

オフな話で一息を。

青函連絡船によせて

2009年09月21日 | 社会・生活
・青函連絡船(宇高連絡船も?)を知らない人たちも増えてきたので、ちょっとだけ御案内。国鉄の運行する、列車を船倉に飲み込んで海を渡る大型船です。
・上の画像だと船尾が閉じてますが、積み込み時にはぱかっと開いて、どんどん飲み込んでいくんですね。もちろん、一般船室もあって、多くの人が北海道を目指して渡っていきます。夜行列車で早朝につくなり船客となる……というのを夢見てましたが、学生時代に果たしておかなかったことを悔やんでいます。
・船尾に突き出た部分。ここから貨車の積み込みの指示をだしたり、運行の確認をしたりするのでしょう。錆び付いていることもあって、感傷的なバイアスをもよおさせますが、なかなかにきつい現場だったかもしれません。いや、それほどでもないか。蒸気機関車の運転士にくらべれば。
・京都の梅小路機関区で、保存個体の運転台に登ったことがあります。そこで確認したのは、ともかく大変な仕事である、ということです。一昨年、「SLやまぐち号」の展望デッキ付きの車両に乗ったんですが、上りだったので機関車直後の車両になってしまい、煤煙で少々困りました。これが機関車運転台なら直接降りかかるわけで、数層倍の困難があったことでしょう。しかも、地上からは意外と高い運転台での各種の運転操作をこなし、さらに安全走行ができてあたりまえ。とんでもない重労働だと思ったことでした。
・蒸気機関車にノスタルジーを感じてしまうのが人情でしょうが、梅小路での体験以降、それは、観光地への身勝手な注文をする旅人の恣意とほとんど変らないんじゃないかと思うようになりました。そんな一連の思いを、連絡船の指示台を見て連想したことです。

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