充電日記     

オフな話で一息を。

gacco

2020年11月19日 | 学問・大学
gaccoというサイトでは、大学の先生の講義に接することができます。((関連・参考リンク:世界の有名大学や東大の講義を無料で受講できる!YouTubeで簡単に始められる学び直し講座))

・いまのところは、お試しに近い感じでしょうか。出前講義を聞くくらいの規模のものが多いようです。が、今後、どのように展開していくことになるのか。興味津々。

・1つの大学で、とある専門分野にかぎったとしても、そのすべてを学ぶことはまずできません。教員=研究者には、それぞれのさらに先鋭化された専門分野があり、研究者の数だけ課題の設定が違ったり、問題への取り組み型(スタンス)が微妙にあるいは大いに変わ(りう)るからです。

・そうしたありようは、決して、欠陥・欠点ではありません。どうしても、一人の人間のできることには限界がありますから、先鋭化し(≒狭め)なければ何も解決することはできない局面が多々あるのです。全面的に何でも取り組むということはできにくい。

・そうした状況が、大なり小なり、大学の教育方面にも影を落とします。もちろん、是非知っておかねばならない基礎知識・前提など概論部分などは共通して学べるでしょうけれど。

・いや、人文系だと、その概論部分でも、担当教員の専門の影を大きく反映しそうです。方言研究に軸足を置く人、日本語の歴史に重点を置く人、それぞれに違いが出そうです。後者でも、文法史・語彙史・文字史・文体史・・・などと細分される分野のどこかに身を置くのが普通ですが、そうした主専攻の影が概論でも影響するでしょう。

・そうしたわけで、バランスよく学びたいと思う学生に、何らかの手段によって補償する必要が大学側にあるのかもしれません。「かもしれない」というのは情けないのですが、非常勤講師をふんだんに雇える財政的余裕は、年々削られていますし、講義の会場である教室を多数設ける予算もない・・・・ そうした状況を打破するのに、gaccoのような通信を主体とする、さまざまな講義が取り揃えられているツールは便利です。

・もちろん、gaccoの思想がその辺にあるのかどうかは分かりません。ポテンシャルは無限なのかもしれません。軽々に判断はできませんが、でも、さまざまな美点がありそうだとは言えそうです。

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