【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
すごい先生たち-62 田中河内介・その61 (寺田屋事件ー50)
【 清河八郎の事ー6 】
八郎の脳中からつねに離れることのない苦悩は、獄中にある同志のことであった。
かくて八郎は、幕府を動かして 罪を国事に得た志士たちを 大赦せしめねばならぬと考え、松平春嶽に上書した。 八郎が上書を書き始めた 閏八月の上旬、八郎の最愛の妻 お蓮が庄内藩の牢中で死んだ(毒殺されたといわれる)。二十四歳であった。 八郎の無礼人斬りに連座して、無実の罪で牢中に囚われていた蓮のことを思うと 八郎の心は張り裂けんばかりであった。
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