昨日仕事から帰ると珍しくプロ野球中継(巨人対中日)をしていました。巨人2点リードの終盤、中日四番ブランコがピンポンボール本塁打を放って同点としましたが、7回に小笠原道大が決勝本塁打を放って試合を決めました。実に見事なホームランでした。
ホームランはいつも打っていますから、それ自体がすごいということではありません。「打ち方」がプロの技でした。左投手が投げた球はスライダー系の変化球で、速球を待っていた小笠原はタイミングを崩され、足は踏み出して打ちにいっていました。しかし、所謂「体は開かず」に踏み出した下半身も一瞬回転を止めて、遅れてきた球を見事ミートし右翼席へ運んでいました。
こういう技があるので、178cmとたいして大きくない体で一流の成績を残してきたのでしょう。小笠原選手はこれだけの成績を残しながらも、人一倍練習し、手も抜かないそうです。巨人入団時も、そういう姿勢が周囲に与える好影響を期待されていたそうです。しかし、彼がこうした技を身につけたのは、単に真面目に練習をやるだけではなく、練習のための練習ではなく、試合に臨むつもりで中身の濃い練習をしているからこそ、試合のここぞという場面でこうした技術を発揮できるのでしょう。
落合監督もその著書の中で、試合と同じ気持ちで練習に臨む大切さを説いています。フリーバッティングでも、楽に打てる球を投げてもらい気持ちよく打って練習したような気になっている選手がいますが、これでは練習にならないと批判しています。落合監督自身は、足場のならし方から足を置く位置まで試合と同じようにして臨み、一球一球試合と同じように打ち、最後の球を打ち損じても「もう一球」はなく、終わりにしたそうです。言うまでもなく試合で「もう一球」はないからです。そういう真剣さの中でこそ、練習で技術が身に付くのです。
散ドラ諸君も、「練習で出来ないことが試合で出来るはずがない」とか、「練習を厳しくやって、試合は楽しく」とか言われているけど、ぜひ、集中した練習をしてください。週に2回、午前中だけの練習です。集中して出来ないはずがありません。集中してやれば、きっと見違えるように、上達するはずです。目指せ!プロの技!
今日のジョグ
6.2km 38分01秒