著者は長年救急救命医療に携わり、脳低温療法という画期的な治療法を開発した優秀な脳神経外科医です。その著者が大好きなスポーツの世界で、日本人選手が大舞台で力を出し切れずに敗退するのを残念に思って書いたのが本書であり、<勝負脳>というのは著者の造語です。そういう特別な脳があるわけではありません。
ポイントは、スポーツが上達するカギとなるのがイメージ記憶だということです。人間の記憶は、コンピューターのようにありのままを記録するのではなく、自分の中でイメージを作り上げて記憶しています(一次的な短期記憶はすぐに忘れるようになっているからです)。球を打ったり、投げたりというメージ記憶をたくさん持っているほど、その動きを正確に再現できるので上達が早くなります。だから、上達にはこのイメージ記憶を鍛えればいいということです。
人間が見たもの聞いたものは、視覚中枢、聴覚中枢から短期記憶を司る海馬回、扁桃核を通り、頭の前の方の前頭連合野に送られ、認識したり判断したりするわけですが、その途中でいろいろな寄り道をします。意欲、感動、好き嫌いや愛情、匂いの嗜好などに関連する部位を通ることで、記憶は感情と関連づけられているのです。ということで、記憶と連動する心を働かせるのがよいということで、著者が勧めるのが以下の方法です。
1.人の話は興味をもって、感動して聞く。
2.覚えたり、練習したりする内容に興味を持ち、好きになるようにする。
3.長時間の学習、練習は避け、時間を限定して集中して覚える。
4.覚える内容を自分の得意なものと関連づける。
5.声に出して覚える。
6.覚える内容について、自分独自で考え、勉強する。
7.覚えたことは、その日のうちに目を閉じて声に出してみる。
「なあんだ」と思われるかもしれませんが、以前にも書いたように、脳は心地よいこと、好きなことをするのが一番なんですね。言われてイヤイヤやるのではなく、自分から進んでやるようにする、なんでも積極的にやってみる。そうしたことを普段の生活でしていると、勉強も、スポーツも出来るようになるということです。やってみない手はありません。
ポイントは、スポーツが上達するカギとなるのがイメージ記憶だということです。人間の記憶は、コンピューターのようにありのままを記録するのではなく、自分の中でイメージを作り上げて記憶しています(一次的な短期記憶はすぐに忘れるようになっているからです)。球を打ったり、投げたりというメージ記憶をたくさん持っているほど、その動きを正確に再現できるので上達が早くなります。だから、上達にはこのイメージ記憶を鍛えればいいということです。
人間が見たもの聞いたものは、視覚中枢、聴覚中枢から短期記憶を司る海馬回、扁桃核を通り、頭の前の方の前頭連合野に送られ、認識したり判断したりするわけですが、その途中でいろいろな寄り道をします。意欲、感動、好き嫌いや愛情、匂いの嗜好などに関連する部位を通ることで、記憶は感情と関連づけられているのです。ということで、記憶と連動する心を働かせるのがよいということで、著者が勧めるのが以下の方法です。
1.人の話は興味をもって、感動して聞く。
2.覚えたり、練習したりする内容に興味を持ち、好きになるようにする。
3.長時間の学習、練習は避け、時間を限定して集中して覚える。
4.覚える内容を自分の得意なものと関連づける。
5.声に出して覚える。
6.覚える内容について、自分独自で考え、勉強する。
7.覚えたことは、その日のうちに目を閉じて声に出してみる。
「なあんだ」と思われるかもしれませんが、以前にも書いたように、脳は心地よいこと、好きなことをするのが一番なんですね。言われてイヤイヤやるのではなく、自分から進んでやるようにする、なんでも積極的にやってみる。そうしたことを普段の生活でしていると、勉強も、スポーツも出来るようになるということです。やってみない手はありません。