だいぶ前に読んだこの本を読み返した
「It's Not About the Bike」
邦題は「ただ、マイヨジョーヌのためでなく」
読み返す本はそれだけ愛着があるし、それだけの内容がある本だ
今回読み終えたとき、その読後感は以前読んだときよりもいっそう深かった
訳者のあとがきにも書いてあるように
そこに描かれているのは稀有な人間ドラマだ
世界のトップライダーの道を歩んでいた著者が睾丸癌を発病
脳と肺に転移し生存率20%以下の予後群にありながらも
癌と正面から向き合って壮絶な闘病生活を送っていく
さらに
病を肉体的に克服したあとも・・・
ツール・ド・フランス総合優勝にいたる真の復活に向けた精神と魂の回復が描かれている
そして、これは紛れもない実話なのだ
本文の素晴らしさは当然のこと、もう一つ私が感心したのは【翻訳の素晴らしさ】[E:shine]
あまりにもすんなり入ってくる訳だったので原文をナナメ読みしたら、【同じ感じ】なんですよ。なので「ただ、マイヨジョーヌのためでなく」からランスの言葉、生きざま…がよく伝わって来るんでしょうね!
何が彼を駆り立てたか・・・
このお話は実は私はショップのオーナーから聞いたんですけど、常人では考えられないことだと、ほとんど畏怖の念でしたね。
はせごんさんがおっしゃってるように、本当に本て、翻訳家の腕一つにもかかってると思います。
どんなに素晴らしい本であっても、翻訳家の感性や情緒がたりないと今ひとつという出来ばえにならざるをえませんよね。
僕も、この本の翻訳の素晴らしさは感じてましたねぇ
翻訳本って、たいがいどこかにすっと読めない感じの言い回しがあるもんですが・・・
この本は、それがほとんど感じられませんでしたね~
ところで貴殿は原文読んだんですね~
僕も、挑戦しようかな(*^^)v
ランス・アームストロングの癌との向かい合い方は半端じゃないっす
主治医や治療方法だっていくら相手が名医だとしても納得いかなければすぱっと変えるし
抗がん剤とかに関する知識も自身で調べて専門家並みになってます
現在の日本における医療体制、セカンドオピニオンも含めた医者との患者との関係では、同じようにすることは困難だと思いますね~