SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

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香畳 携帯火道具

2022-02-20 13:00:00 | 
今年は寒気が居座って各地で大雪が降り北国の方々は雪かきに追われ難儀なさった事と思います。
今週も大雪や荒天が続くようで春が待たれます。
 
 我が家も夫の入退院、再入院と思いがけない事がおきました。 
私も打撲してパンダ顔になったりしてアップは見合わせるつもりでしたがどうやら書ける気持ちになりました。

 このお道具は 香畳 と言い、2006年に『東山殿香合』のお道具として載せましたが今回携帯香道具と一緒に撮りました。

 香合せは物合わせの一つで香の優劣を競います。
左方右方に分かれて持参の香を焚き判者が勝ち負けを決めますが、香りだけでなく銘の付け方が重要で、和歌に卓越した文化人ならではの室町時代の香遊びです。

『東山殿香合』は足利義政公が催した有名な香合せで、その雅な様子が書物から分かり、作り方も載っているので以前裂で作りました。
『東山殿香合』には図柄があり絵と和歌の一部で判じ文のような『葦手』になっています。
「彩色のこと」として紙の色まで書かれています。

 三番の香合わせですが一番毎に左方、右方交互に出香して競うので6枚、その裏表の12図が残されています。 これを再現したいのですが絵も文字も書かねばならず、出来ぬまま16年以上経ってしまいました。 

 優劣は付けませんが 焚き継香 と言って、香りや香名のイメージから持参の香を焚き継ぐ連歌のようなお香もあります。
インスタの 香差し は種々の香包を携帯する時のホルダーですが、香畳は香合の時、席中で用います。

下は普通サイズの七つ道具と携帯香道具を並べてみました。携帯道具の小ささが分かると思います。
香畳の折方の図も載せておきます。
クリックで大きくなると思います。


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