SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

立文・捻文

2009-07-23 00:00:00 | 






大暑となり桐始めて花を結ぶ 候となりました

今日は2・3日でふ・み(文)の日です。ちょうど暑中お見舞いを書く頃ですが郵便局は毎年この日に記念切手を発売します。
こんなのを見つけましたのでよろしければご覧下さい。http://fukuoka.cool.ne.jp/a-kumamoto/page008.html  30年間の記念切手が見られます。

この画像は立て文です。堅文(たてぶみ=立文)とも捻文(ひねりぶみ)とも言う書状で、左側が裏面になります。
重要な文書、儀礼用に用いたようで、紙縒りで封をして結べ直せないぎりぎりでカットしてありますので開封不能です。
密書の時はさらに捻った三角のところを糊付けしたようです。
立文は武家社会の書状のようですが枕草子や源氏物語にも登場するとありましたから古い形体のようです。

これは杉原紙や奉書を用いたのでずっと以前に母から頂いた古い杉原紙で包んでみました。紙縒りは本来同じ紙を使いますが写真は目立つように違う紙で縒りました。

今回立文の実物が見たくて国立大学のデーターベースの画像をいろいろ見てみました。私が知りたい立文、腰文などはあまり出てきませんでしたが古事類縁画像検索システムが参考になりました。

左は国会図書館の「女訓百人一首」の頁をコピーしたものですがコピーやプリントも容易に出来ます。
ちょうどこの本の手紙部分の古書を持っていましたので照らして読んで、いくつかの手紙特有の崩し字が分かったのは嬉しいことでした。
PCを始めた10年前、「図書館の蔵書が見られる」と言うのは嘘のようでしたが現実になりました。

余談ですが国立国会図書館の開館60周年記念でこんな楽しい画像が見られます。
奈良絵の熊野、小袖曽我や豪華な彩色の甲陽軍艦など素晴らしいものですよ。こちらです。
http://www.ndl.go.jp/exhibit60/copy3/2naraehon.html

このように簡単に画像が見られるネットには教育上良くないこともあると実感しました。検索するとなんでも出てきてすぐに分かったような気分になるのも戒めたいことです。
ネット依存は弊害も多く気を付けないといけませんね。



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