SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

月見香

2006-10-06 07:06:51 | 






今日は十五夜です。せっかくの中秋の名月ですがすごい風雨となりました。被害も懸念されて風流も吹き飛びました。

この写真は月見香の記録紙です。正解者が頂けるその日の全てが書き込まれた記録です。
先月伺った護国寺でのお香会は月見香に三種の香木が使われてより楽しめました。このお香会は私の同窓生の主催でしたがとても伝統を感じるよい会でした。

普通、月見香は月とウに宛てられた二種のお香をそれぞれ三包み、都合六包からランダムに三つ選びその三つのお香を当てるものです。
お答えには書き方があって、月の香が三つ出ると十五夜と書きます。ウはその出方によってさまざまな情景に変化します。例えば 月・ウ・月の順に香が出ると水上の月となりウは水面です。ウ・月・ウ木の間の月でウは木立になります。ウ・ウ・ウ雨夜で、ウは雨雲となってお月さまは見えません。他にも 待宵、有明、十六夜、夕方の月などの出の書き方があります。楽しい工夫がなされていますでしょ。

他にも月見香は
月の香の出によって 一三夜、十五夜、十六夜と月が何時出たか?をお答えを書く比較的易しいもの。

朧月、夏の月、寒月、など四季の月をめでるもの。秋の月を当てると点が高いのは「月は秋」が最高なのでしょう。
こうしていろいろに趣向をこらして月を愛でながらお香を楽しんだのでしょう。



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4 コメント

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Unknown (yaya)
2013-06-07 06:27:18
美和子さま、お申し出は嬉しいのですがこの記録紙は肝心な終盤の箇所が写っておりません。そこには私の名前や行われた場所や日日、出香者名、香元名、執筆者名など書かれています。あまり具体的なのは如何かと思いわざと隠して撮りました。ですから教科書に載せるのには正確さが欠けています。撮り直す事も可能ですが、それも如何なものかと迷う所です。
このブログも閉じて2年にもなりますので以下の連絡はリンクのアドレスがよろしいかと思いますがとりあえずお返事といたします。
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Unknown (牛田美和子)
2013-06-06 23:43:48
はじめまして。小学校の教員をしています。明治図書雑誌「国語教育」に月見香について書きたいと思っています。月見香の記録用紙の画像をお借りしたいです。よろしくお願いします。
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Unknown (yaya)
2006-10-09 00:39:54
丁度夕餉の支度をしていてふと見たら目の高さに満月が昇ったところでした。思わず手を叩いてしまったほど見事なお月さまでしたね。台風の後の空は清まってほどよい雲も興がありました。月を見ながら忘れた葉書を出しにそぞろ出ました。煌煌とした月でした。
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Unknown (月見)
2006-10-08 10:03:31
野分の後の名月は本当に綺麗でした。きっと多くの人の心を癒してくれたと思いました。
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