硯水亭歳時記

千年前の日本 千年後の日本 つなぐのはあなた

八重櫻いまだし

2007年04月20日 | 

 

 

 

 

八重櫻いまだし

 

 

 

八重櫻は漸く満開の季節であろうか

櫻茶にする普現象や関山など 濃いピンクの花や

一葉と言って 雌蕊のところに葉が一枚あるように見える櫻や

御衣黄や鬱金などのように 緑色の櫻が ひと騒ぎ終わった祭の後を

大いに楽しませてくれる 既に今年は

大阪・造幣局の通り抜けは終わったようだ

 

http://www.mint.go.jp/sakura/index.html 大阪・造幣局の通り抜け

 

だがまだまだ多くの地域では八重櫻が咲き 櫻の季節は終わっていない

最も大型の花片である純白の太白(たいはく)や口絵の写真のような

鬱金(うこん)の八重櫻が大好きで 特にこの花は咲き始めは緑色だが

散り際には淡いピンク色に染まり 花の色移りにけりなとでも

申し上げたいところでしょうか 兎に角美しい櫻である

 

http://outouro-hananoen.spaces.live.com/blog/cns!BA05963D8EB5CC5!5170.entry?_c=BlogPart

櫻灯路より『花の色移りにけりな 鬱金花』

 

ここに掲載させて戴いた鬱金の花は 伊勢の神宮・内宮にある鬱金です

 

驚くことに よく眠ったものである 二十時間は眠っただろうか

ボーダー・ラインだらけの冷たい都会生活でも我が家はいいものである

余程疲れていたものと思えるが 我が業は止むことはない 業だからである

もう少し休養したら 再び北へ櫻行脚の旅に出ようと思う

 



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2 コメント

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鬱金桜よ今もなお。 (道草)
2007-04-21 10:03:06
今日の桜前線は仙台まで進んだとか。京都市内や近郊の桜は散りましたけれど、わが家の近くの庭で八重桜が満開です。現在の家に住んでから庭に桜の木を植えるのが私の夢なのですが、桜の木は大きくなるので狭い庭には不可、と家内に反対されて果せないでおります。それで、十年程前に植木鉢で桜を育てようと、種々の小さな苗木を買って来たことがありました。鬱金桜・大島桜・富士桜・雲竜桜・普賢象桜・御衣黄桜・上溝桜・豆桜・丁字桜等々品種名か園芸名か分かりませんが、一才桜の名の小木もありましたが、これはやはり染井吉野でしょうか。枯らしては植え・・・と続けて、結局は2~3年経つと総て枯れてしまいました。今は南殿桜が一鉢だけ残っていますものの、これは3代目くらいに当たります。やはり野に置け・・・の譬えは生きているようです。今年は、近くの園芸店で枝垂れ桜の苗を売っているのを見つけました。種類も不明で細い折れそうな苗ですが、目立たないので家内の目を盗んで庭の隅に植えまして、今はその木が芽吹いています。花は来年まで持ち越しのようです。

「遅日」   田中冬二

むらさきに暮れる山

その山麓に遊女屋二軒

山女魚(やまめ)釣りの人たちが 
仮寝の宿にしたりする遊女屋

未だ灯も点さず ひっそりとしていた

一本の鬱金桜がさいていた
濡れた石畳のほとりに
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櫻の虜 (硯水亭)
2007-04-22 22:54:20
    道草先生


 櫻へ日本人ならどなたも熱い思いがあるのでしょうね。櫻こそ日本人のアイデンテティーなのですから。それにしてもまさか道草先生までとは、何とも嬉しい限りです。南殿櫻が残っていらっしゃるんですね。ちょうど今が花期でしょうか。終わったのですか。南殿は幻の里櫻で、今から90年前に三好学氏によって、もとの荒川河川敷で発見された珍種です。根腐れを起こさないようにして、どうぞお大事になさって下さりませね!特に盆栽にしておきますと、根回りにシロアリがつくと大変です。水やりを適度にして戴いて、掛け過ぎないことでしょう。

 田中冬二さんの詩は何か色っぽく感じるのは可笑しいでしょうか。鬱金を言い得て妙だと感心すること頻りです。色の変化がそうしているのでしょう。遊女屋と櫻、何かもの哀しく、でも不思議にサラリとしている詩で感心致しました。本日も有難う御座いました。

 間もなくメールさせて戴きますが、少々疲れていまして、どうも遅くなっていて済みません。私もMSNでの文字化けを初体験しました。VISTAの切り替えで色々と支障が出ているようです。きっとその為でしょうね。ウィルス・スキャンは完璧ですから。では又別便にて!
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