Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

ラオスの新型コロナウイルス感染者数

2020年10月20日 | 社会学/社会批評
ある老舗レストランの廃業


ルアンパバーンの老舗レストラン「タムナックラオ」

 2月中旬から3月4日までラオスに滞在していた。
新型コロナウイルスの感染者が「ゼロ」なのは医療水準や感染検査体制が低く、感染者を特定できないだけではないかと指摘され、
感染者ゼロが疑問視されていた。
 ラオス政府は新型コロナウイルスに対処するため1月27日に特別委員会を設置、2月下旬には大規模イベントの開催を中止し、感染
流行国からの入国隔離処置を行い、3月18日にはすべての外国人への観光ビザの発給を停止、タイとの国境での出入国を制限するなど、
感染の国内流入と感染拡大阻止の対策を講じてきた。
 3月24日ヴィエンチャンで初の感染者が確認されてから、国民の外出禁止、工場操業の停止、娯楽施設の閉鎖、すべての学校の休校処置
など、強いロックダウン政策を実施し、4月14日以後新規感染者は発生せず19名の感染者数が確認されている。
6月9日に最後の入院患者が完治し6月10日に第一波の勝利宣言を行った。
 7月18日に仁川から空路で到着した1人が陽性で、8月14日にタイ、イギリスからの帰国者2名の感染が確認され、8月27日現在、ラオス
の国内感染者は22名、回復者21名、死亡者数は0である。
 新型コロナウイルスの封じ込めに成功したものの、従来から脆弱だった経済基盤が輸出減、観光業の落ち込みなどで窮迫し、10万人の
移民労働者がラオスに戻ったことにより失業者が増加、ラオスの貧困層が9万6千人から21万6千人に増加し、経済的な影響を与えている。
 ルアンパバーンの老舗レストランの「TAMNAK LAO」が事業継続不可との事で廃業したとのニュースが流れてきた。
伝統的なラオス料理を食べることができるレストランで、中には期待外れも甚だしいとか、料理が不味いと評価する人もいるが、一般的
には店の雰囲気が良く、料理が美味しいと定評のある店である。なにかラオスの文化が一つ消滅する想いである。
 新型コロナ禍によって経営基盤がぜい弱な零細企業体の経済活動の継続が不可能になり、生産と消費、需要と供給の社会システムが崩壊し、
その結果、雇用が保証されず、社会の生活保障基盤が崩れていくことを危惧する。
 8月20日現在、ラオスへの観光目的での渡航は禁止されている。ルアンパバーンでいつも泊まっていた「サイナムカンリバービュー」ホテル、
食べ歩いていたレストランや生フルーツジュース屋台、自転車を借りていたレンタルサイクル店、ラオシルクを買うために立ち寄っていたあの
「LAO SILK」の店は大丈夫だろうかとつい思ってしまう。


マイ寺院の向かいの路地を8m歩くと左側に「ラオシルク」のお店がある

(ラオスの総面積 24万㎢、人口 649万人(2015年)、 出典 外務省ホームページ)

ラオス保健省は7月24日に102日ぶりにコロナ感染者を確認したと発表。10月17日現在の感染総数は23名になった。
11月23日現在の感染者数は39名、2021年1月4日現在の感染者数は41名、死者は0が報告されている。
2021年3月 5日現在、感染者数は47名、死者は0が報告されている。
2021年5月10日現在、感染者数は1,327名、死者は1名が報告されている。
2021年7月30日現在、感染者数は5,919名、死者は6名が報告されている。

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