Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

コスモス(1)

2011年08月17日 | 社会学/社会批評
 コスモスは可憐な花を咲かせ、秋桜とかくように、
いかにも日本の花のように思われるが、原産地はメキシコだ。
それが、どのような経緯で日本に移入されたのだろうか。
 スペインが中南米の国々を侵略し、暴虐の限りを尽くし、
征服していく中で、先住民を奴隷化して、キリスト教を強制し、
中南米の文明を破壊していく。
抵抗する住民は容赦なく虐殺していく。
 ヨーロッパにはない中南米の植物を根こそぎ?
プラド植物園に運び栽培した。
それが、ヨーロッパ全域に拡がり、日本には江戸時代に
オランダから持ち込まれたと思われる。
 コスモスはひょろ長い茎で弱々しく見えるが、
茎にケイ酸分を含み、どんな強風にも耐える非常に丈夫な花である。
 コスモスを見ていると、スペインの侵略の中で弾圧に耐え、抵抗し、
戦った住民の心意気と歴史が、垣間見えるように思える。
プラド植物園では、今もコスモスは咲いているのだろうか。

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