三菱重工は、様々なデータセンターソリューションを展開している。製品群では以下。
(1) 電力設備 〜サステナブル電源、分散化電源
水素・アンモニア燃焼ガスタービン、コジェネレーション、非常用発電機、水素ガスエンジン
(2) 冷却設備 〜環境配慮(電気、水)
空冷式チラー、ターボ冷凍機、コンテナ型データセンター、液浸冷却システム(バスタブ型、ラックマウント型)、液冷システム(直接半導体冷却)
(3) 制御システム 〜スマート&セキュリティ
EMS、RMS、データセンター統合管理システム(DCIM)、サイバーセキュリティシステム
2023年10月発表したコンテナ型データセンターでは、冷却方式は液浸冷却(〜25kVA/ラック)、空冷(8kVA/ラック)、水冷(〜8kVA/ラック)の3種類。フリークーリングも採用。液浸冷却単体ではPUEが1.05、液浸冷却と空冷の併用でPUEは1.14を達成している。
ラック型液浸冷却システムは、三菱重工製のドライクーラーを使ったフリークーリングシステムを採用し、NTTデータとの共同実証環境でPUE1.05を達成した。
液冷システム(直接半導体冷却)では2相直接半導体冷却を行う。プロセッサに冷却用のコールドプレートを直接接触させて冷却させる方式。米ZutaCoreの技術。
データセンター統合管理ソフトウェア(DCIM)では、ドイツのFNTソフトウェア協業している。
北米で電源保守サービスを手がけるConcentricを買収した。
データセンター・イノベーション・フォーラム2023での講演から
・五味慎一郎氏 三菱重工 成長推進室事業開発部 次長
・杉原大志郎氏 三菱重工 成長推進室データセンター事業推進グループ