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福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/8/1

2019-08-12 |  ├びわこ学園


八月に入ってすぐの晴天の日に、びわこ学園での活動を行いました。
夏の真っ盛りでしたが、豊かな木々に囲まれているびわこ学園では、心地良い風を感じることができました。

なんとこの日、第1病棟さんでは、散歩に行かせて頂けました。
何よりも、嬉しそうな様子の利用者さんと過ごすことができたことが、本当に、よかったです

第2病棟では、水風船を使ったり、第3病棟では、トイレットペーパーを使った花火のスタンプを行なって頂きました。

今回も、利用者さんのために〜と出かけた活動で、いっぱいの喜び優しい気持ちを頂きました




第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回は、1人の職員さんと一緒に、3人の方の散歩に、同行させて頂きました。
こんなに暑い日に〜と思いましたが、天気もよく、利用者さんの体調が良いからという判断でした。

少し高台にあり、木々に囲まれているびわこ学園は、外に出てみると、気持ち良いを感じることができました。
職員さんは、出来るだけ季節を感じてもらいたいと、いつも、散歩のタイミングを考えておられるそうです。


【お散歩の様子と感想】
日傘を差しかけながら、ストレッチャー車椅子を押して行くことになりました。
職員さんがKさん、そして私たちが、それぞれに、TさんとYさんを担当させて頂きました。
Tさんは、散歩を待っている時からとても嬉しそうにされているように見えました。

外に出てみると自然の中は心地よくて、蝉の声や、鳥の鳴き声、風の音が聞こえてきました
「気持ち良いですね〜」「日差しが眩しいですね〜」
「蝉が鳴いていますね〜」「鳥の声もしますね〜」
など、利用者さんに、感じたままを話しかけながら、建物の周囲を歩きました

大きな木の根元を囲むように、“円形の花壇”があり、背の高い花低い花がいっぱい咲いていました。
そこは利用者さんが集われる場所だそうで、暫く、色とりどりの花を見て頂きました。

Yさんは、時々目を開けられて、室内でご一緒に過ごす時よりも、穏やかで落ち着いておられる感じがしました。
Tさんは、とてもニコニコと嬉しそうな顔をされたり、キョロキョロ辺りを見られたり、終始穏やかな表情をされていました。
皆さんが、とても気持ち良さそうな顔をされていて、本当に、よかったです

散歩を終えて部屋に帰ると、30分が経過していました
それからの時間は、担当一人ずつ、ストレッチャー等を押させて頂いた利用者さんと過ごさせて頂きました。


【活動の内容と様子】Tさん
2病棟の担当から「はらぺこあおむし」の本と折紙の“あおむし”を借りていました。
ちょうど散歩の後だったので、外の木や草花には「あおむしがいますね〜」などと話しながら、読ませて頂きました。

小さい“あおむし”を、Tさんの手の上で歩かせたり、色々動かしてみました
Tさんは、その動きに合わせて笑っておられて、私まで楽しくなりました

散歩の後はお疲れもあると思い、テンションを上げずに、ゆっくり丁寧に読ませて頂きました。

【活動の内容と様子】Yさん
部屋に戻ってからは、絵本「うみ」を読み、「われは海の子」「浜辺の歌」を、唄わせて頂きました。

Yさんは、私の顔をずっと見つめてくださっていましたこんなことは初めてでした
私のことを何となくでも認識してくださっていたら、嬉しいなと思いました。
きっとお散歩の効果なのだろうと感じて、すごいなと思いました。


【活動の感想】
・思い掛けず散歩に出かけることができて、いつもとは違うとても穏やかで嬉しそうな利用者さんに出会えてよかった。
・職員さんから、色々なお話をお聞きすることができてよかった。
次の言葉が特に心に留まり、改めて一回一回の活動を大切にしたいと思った。
「散歩の後は、お部屋に戻ると、とても機嫌が良く、その時の話をすると、また嬉しそうな顔をされます」
「散歩に行かれた後は、皆さんとても落ち着かれて、反応も分かりやすくなります」

・花壇の花は、園芸ボランティアさんが、ストレッチャーや車椅子から、見やすい高さを選んでおられるとお聞きした。
また、園芸ボランティアさんは、朝晩お水をやりに来られるとのことだった。
素晴らしいなと感動すると同時に、このびわこ学園には、優しい気持がいっぱい集まっているのだと改めて思った。




第2病棟

担当:ちはる、さいは

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん9名、職員さんが3名おられました。

部屋に行くと、最近はずっとお会いしていなかった利用者さんがおられて、嬉しくなりました
この時期は具合が悪いそうで、お伺いすると、活動では賑やかな(刺激が強い)歌は避けた方がよいとのことでした。
今回準備していた歌は、静かなものばかりなので、ホッとしました。

穏やかな雰囲気の中で、いつものように、を鳴らして始めました


【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「海」四番まで唄う
*〔紙芝居〕「ななつのほしのてんとうむし」
 ・読み終わってから、一人一人に、写真を見て頂く。
*〔絵本読み〕「ねこのはなびや」
 ・二段階に広がる見開きのページは、一人一人、近くで見て頂く。
*〔絵本読み〕「あなたはせかいのこども」
*〔歌を唄う〕「見上げてごらん夜の星を」
*〔触れる感じる〕 水風船で“水”を感じる
 ・水風船は、“手の平サイズ”の大きさ。
 ・触ったり、握ったりして頂きました。
*〔歌を唄う〕「シャボン玉」一番のみ唄って終了

歌は、職員さんたちも一緒に唄ってくださって、暖かい雰囲気が広がりました

水風船は、水に濡れないで、水を感じて頂きたいと思って、試みさせて頂きました。
皆さんそれぞれ触ったり握ったり あるいはちょっとだけ触れて感じたりしてくださいました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・てんとう虫の赤色や、黄色の部分を、じっと見ておられました。
・てんとう虫の卵の写真は、気持ち悪そうにされる方もおられました。
〔絵本読み〕 「ねこのはなびや」
・1ページずつ丁寧に読んで&見て、頂きました。
大きな花火をじ〜っと見ておられたり、蝶々の花火を見て笑顔になられたりと、それぞれ味わっておられた。
〔絵本読み〕 「あなたはせかいのこども」
・絵が美しく、内容も心が温かくなるもので、利用者さんは、静かに聞いておられた
・絵本を読み終わって「見上げてごらん夜の星を」唄った。
利用者さんも、ゆらゆら揺れておられたりして、みんなで唄っている感があった
〔触れる感じる〕
・担当二人別々に、両端から回らせて頂いた。
・職員さんと一緒に、両頬に水風船を当てると、びっくりされたように顔を動かされました。
職員さんは「笑ってはる」と言われていました
・ある方は、右手でぎゅーっと握って、箱にポイっと入れるのを二回位繰り返されてから、ニコッと笑われました
・腕に、チョンチョンと載せると、じっと感じておられた (いつもは腕を引っ込められることが多い方)
・いつも頭で確かめられる方は、それをされずに、手で握られてからポイと床に落とされていました。
・ベッドに横になられている方は、大きな物を30cm位離した方が、分かりやすいようだった。

【活動の感想】
・今回は、担当二人ともが、絵本や紙芝居を読む時に、もっと利用者さんに届く読み方の必要を感じた。
これから、様々工夫したり、練習していきたいと思う。
・今回は準備の時間に、カードを飾るのは止めて、その時間に、読む練習をしようと決めました。
でも、飾らないカードをお見せしてみると、改めて、見てくださっていたのを実感しました
これからも、臨機応変に、飾った方がいい時には飾っていきたいと思った。
・今回調子が優れなかった利用者さんには、刺激が強く興奮に繋がるものは避けた方がいいことを、職員さんにお聞きした。
これは、これからの活動において、しっかり心に留めていきたいと思った。




第3病棟

担当:たえ、しげよ

ガンバグループさんと過ごさせて頂きました。8名の利用者さんと、3名の職員さんがおられました。

今回は、トイレットペーパーの芯を使って、花火のクラフトを行なって頂きました。
これは、担当の一人がボランティアとして関わらせて頂いている施設(高齢者対象)で、利用者さんに行なって頂いたものです。

職員さん達の手をいっぱいお借りしての活動でしたが、皆さんがとても喜んで取り組んでくださってよかったです


【活動の内容】
*紙芝居 「みいちゃんの夏」
 ・場面ごとに歌があり、唄いながら進めました。
 「雨ふり」「かたつむり」「金魚のひるね」「ゆりかごのうた」「海」
*紙芝居 「どんどんきらきら」
 ・最後に花火が出てくるお話で、次のクラフトに繋げる。
*クラフト 花火のクラフト
  [ トイレットペーパーの芯の片方に細かく切り込みを入れたもの ]を使用する。
 ① ギザギザの部分に触れて頂く。
 ② のペイントを付けて、[ 黒画用紙 ]に押して頂く。
 ③ 赤色黄色から、色を選んで、②の上に押して頂く。
*絵本を読む 「なつはぐんぐん」
*絵本を読む 「ちいさな くも」
*絵本を読む 「みずまき」

「ゆりかごのうた」では唄っているように口を動かしながらリズムに合わせて揺れている方もおられました

花火の色を選ぶ時、「どの色にしようかな〜」という声が聞こえてきそうなくらい、嬉しそうな様子の方がおられました
そこで、2色とも押して頂きました 活動を開始した頃には、警戒されている様子で笑顔を見ることもなかった方です。
今回は、最初から、ニコニコの笑顔で迎えてくださっていました


【活動の様子】
〈紙芝居〉
・「みいちゃんの夏」では、次々に出てくる歌を、とても楽しんでくださっている様子だった
・どちらの紙芝居も、皆さんが、とても集中して聞いておられたように感じた。
口にチェーンのような物を入れられる方も、今回も入れられることもなく、落ち着いておられました。
そして、ずっと私たちの方を見て、話を聞いてくださっていました

〈花火のクラフト〉
・始めに、トイレットペーパーの芯を、ギザギザに切った部分を、感じて頂きました
腕や手に、ギザギザが当たると、少し嫌そうな顔をされる方もおられました。
・持つことが難しい方は、職員さんや私たちが、手を添えて行なって頂いた。
それでも難しい方は、黒画用紙の上に芯を置いて、その上から利用者さんに押して頂きました
これは、職員さんの誘導で、行うことができたやり方で、やはり流石だなと感動しました
・足で反応される方は、職員さんが靴下を脱がせてくださり、足でしっかり感じて押して頂けました
・色を選ぶ時には「どちらがお好きですか、赤かな?黄色かな?」と言いながら、ゆっくり関わらせて頂いた。
利用者さんの意思を感じようと、目線や、微細に動くなどに注目した。
・自分の順番が来なくて、拗ねたように後ろを向いてしまわれた方もおられたが、花火は押してくださった

【活動の感想】
・花火は、少し難しいかな〜と思いながら、担当で相談して行なってみることにしたものだった。
でも実際に始めてみると、皆さんが積極的に花火を押してくださって、本当に嬉しかった
職員さんの誘導と力添えによる部分が大きく、本当にありがたい気持ちでいっぱいである。
・今回はクラフトもあり、利用者さんではなく、私が楽しいの独りよがりにならないようにと思って活動に入った。
・今回も、クラフトがあったにも関わらず、ゆったりと落ち着いて活動ができたと、担当二人ともが感じた





活動させて頂いていると、いろいろ驚くことに出会うことができる。

夏真っ盛りの中での、第1病棟さんでの散歩
声は聞こえなくても、唄っておられると分かる様子や、みんなで唄う一体感
花火のクラフトを行なって頂く時の、職員さんの、紙に置いてもらって押すだけで〜という機転

思わぬことに出会えるのは、たまに行かせて頂いているからかもしれないと思うけれど、
でも、たまに行かせて頂いている私たちに、警戒心を解き、親しみを感じて頂いているのを感じるのは、本当に嬉しい


8月の後半はお盆と重なり、活動はお休みです。
また9月に、よろしくお願いします

(活動の練習風景です この時間も楽しみですが、けっこう真剣です