週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

研修会

2012-09-14 01:33:20 | 近況報告

       

昨日は築地本願寺に行き、研修会に出席してきました。

講義は仏教説話についてのもの。

主な仏教説話は、お釈迦さまの過去世のお話を説いているジャータカ(『本生譚』という)によるものということで、私たち僧侶は一般に知られる説話の内容ではなく、もととなったお話がどの経典のどこに書かれているのかを知ることこそ大切であるというお話をいただきました。

ちなみに、この春(4月)から築地別院ではなく、築地本願寺が正式な名称となりました。
これまでは「別院」で通用していたのですが、今は一瞬なんて言えばいいのか考えてしまいます。(笑)


中華街

2012-09-13 00:26:26 | ひとりごと

    

先日、中華街に行って夜ご飯を食べてきました。
写真は中華街のメインストリートを手をつないで歩く、祖父母と孫を撮ったもの。
(住職・坊守・龍くんのことですよ・笑)

横浜に住んでいると、「中華街でオススメのお店ってどこ?」という質問をよくされます。
でも、実際は期待されるほどお店をよく知らないんですよね…。

きっと私に聞くより、ガイドブックに載っているお店の中で、美味しそうと思ったお店に入ったほうがいいような気がします。(汗)

それにしても、中華街は行くたびに様相が少しずつ変わっているように感じます。

この数年で、中華街では老舗であったお店の幾つかが、店じまいをしていきました。
そして、その影ではもっと多くのお店が閉店を余儀なくされていました。

代わりに増えたのは、食べ放題のお店です。

ブッフェ式のもありますが、飲茶ならオーダー式の食べ放題でできたて熱々が食べられるという点が受けているようです。
私も若住職と龍くんの3人で行くときは、いつもオーダー式の食べ放題を利用しています。
(こちらのお店を割引クーポンを使用して行っています→http://r.gnavi.co.jp/g384100/

けれど、今回は住職と坊守が一緒なので、食べ放題ではなく普通のお店へ。

なのに食べ放題並みにお腹が膨れるほど食べてしまったのは……きっと、我が家の家計に響かないからかしら。(笑)

ご馳走様でした。 (合掌)


最初で最後の。

2012-09-11 00:59:22 | 法話のようなもの

 

先日のお経の会の法話は、その数日前にあった若手僧侶の会議の中で、出席者の一人が発言したことに端を発した話題が元にありました。
 
それは女優の宮崎あおいさんが出演するCMで語られていた言葉です。
 
 
           よく「今度生まれ変わったらなんになる」って言うけれど
           私は、今度生まれ変わる予定はありません。
           最初で最後の 生きている。


この言葉に、出席者はみな同意しました。
つまり、仏教は生まれ変わりを説いていないということであり、生まれ変わる予定はもちろんないということです。

なぜならば……というお話を、お経の会でさせていただきました。(笑)

ただ、この「生まれ変わり」という言葉を聞くと、私は一つの悲しい出来事を思い出します。

それは数年前に起こった、とある事件のことです。
当時、中学2年生だった少年が、自ら命を絶ちました。
遺書にはこう書かれていたそうです。

「絶対生まれ変わってやる。 もっとできる人間になってくる。」

このころ、世の中はスピリチュアルブームに湧いていました。
テレビでは前世が語られ、来世が説かれ、人から人へと生まれ変わっていくことが、当然のように話されていました。

少年もまた、同様の番組を家族で視聴していたそうです。
それがその後の行動と直接的に繋がるかを知る術はもうありません。

少年はなぜ死を選んだのか。

一般に言われる生まれ変わりは、今の人生の願望や後悔を、次の人生に持ち越して考えているように感じます。
そして、生まれ変わりを強く信じる人の多くは、今の人生をリセットしたいという強い願いを感じます。
 
後者の要素を色濃く感じることのできる少年の行動は、強い自己否定の行き着く先にあるのだと思います。
 
誰もが自分を認めてもらいたい。

そのままの自分を受け止め、受け入れてもらいたい。

それは、自己による自己肯定ではなく、他者による自己肯定。
 
最初で最後の人生は、リセットすることも、やり直すこともできないけれど。
どんな道を歩もうとも、どんな最期を迎えようとも、どんなに逃げたくなろうとも、迷いながらも精一杯生きる私を、そのまま受け止め受け入れ認めてくださる阿弥陀さまが共にある。
 
そのことを伝え続けることが、私の務めなのだと、法話を作りながら考えていました。
 

9月のお経の会

2012-09-08 22:59:15 | 近況報告


           

今日はお経の会がありました。

9月になり、本堂の中も少しだけ過ごしやすくなりました。
そのせいもあってか、皆さん大きな声で正信偈をお勤めされていました。

今日は龍くんもヤル気十分です。

     

自分から一番前の場所を陣取って、お経本を熱心にめくっていました……が、

     

和讃が始まる辺りからキョロキョロし出して、後ろのほうにいた私を見つけると近づくままに横になってコテンと就寝。

結局この後、抱き抱えてお座敷に移動しても目覚める気配はなく、皆さんが帰られた後に強制的に起こすまで眠ったままとなりました。

そして今日のお茶のお供はコチラ ↓

     

いただきもののフルーツゼリー。

果物の専門店で知られる千疋屋のゼリーで、果肉が入っていないのに濃厚なフルーツの味わいが感じられ、「さすが千疋屋!」と声があがるほどの美味しさに、とっても幸せになれる一品でした。


今日、私がお話させていただいたことに関しては、少しばかり考えさせられた裏話もありますので、後日改めて書こうと思います。

来月のお経の会はお休みです。
次回は報恩講法要を挟んで、11月の第二土曜日となります。

2ヶ月も先ですので、どうぞ今から日程を調整しておいてくださいませ。(笑)


お経の会

2012-09-06 23:03:30 | 行事のご案内

8日の土曜日は、お経の会です。

本堂にて午後2時から始めます。

どなたさまでもご参加いただけるので、どうぞおいでください。

また、常例法座も兼ねていますので、足をお運びいただけると嬉しいです♬

 

ちなみに、今回はワタクシ若坊守がお話しいたします。(汗)

前回の7月は龍くんの急病により、お話もできずに離脱となりました。

その時にお話もしようと思っていたのが、「お盆について」……。

時機を逃したため、ただいま新たなお話を考え中です。