サフランの英語雑記帳

映画や本で出会った心に残るせりふ、旅先やおつきあいから拾った面白い言い回しなどを書き留めました。

伝統芸能と女性

2015年11月15日 | 
今年の秋は縁があって、普段なかなか縁のない能、狂言といった日本の伝統芸能から高野山への旅にて仏教に触れる、、という機会を持ちました。
その歴史的に女人禁制のような背景を持つ伝統的な世界でそれぞれ活躍している女性の方達の姿を拝見し、交流できたことが私にとって貴重な体験になりました。写真を見てあらためて今驚いたのですが、なんと満月の夜に起きたことばかりなのです!びっくりポン!

#The Tale of Genji & Five Modern Noh Plays by Mishima Yukio
世界的にも有名な源氏物語とそれを素材にした能の『葵上』を三島由紀夫が現代劇に戯曲化したもの。レクチャーのあと、能の上演、そして英国の演劇人によるドラマリーディングと三部構成の面白い企画でした。シテ(主人公の六条の御息所)は女性。場所は能楽堂ではなく日本庭園を背景にした屋内で行われました。般若のお面に鱗文様の装束はしびれます。上演が終わりお面を外したシテの方は本当にかわいらしくそそとした女性でした。
また言葉が違うとこれほど雰囲気が違ったものになるのかと感じた英語による源氏物語でした。(三島の劇では葵さんと六条康子さん!英語ではLady Yasuko!)
『生霊』を英語にどう訳すのか、、spirit, ghost,など歴代の翻訳者たちはとても悩んだそうです。




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