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サフランの英語雑記帳

映画や本で出会った心に残るせりふ、旅先やおつきあいから拾った面白い言い回しなどを書き留めました。

バベットの晩餐会

2016年07月03日 | 映画
19 世紀後半、デンマークの小さな漁村でカソリックの牧師だったお父さんのの遺志を継ぎ結婚もせずつつましく仲良くひっそり暮らしている初老の姉妹がいます。ある嵐の日、ひとりのフランス人女性が海からやってくる。パリ市の動乱(パリ・コミューン)で家族を失ったバベット。彼女はメイドとして姉妹に仕え何年か経ちます。ある日、宝くじで大金が当たるのです。かつてパリのレストランの名シェフだったバベットは、賞金を使って豪華な本当のフランス料理のディナーを申し出ます。普段つつましく暮らしていた村人たちはフランスから運ばれてくる生きたウミガメやウズラ、などに度肝を抜かれ、舌は神へのお祈りや賛美歌に使われるもの、決して悪魔にそそのかされおいしいものを味わうためのものではないと結束を固めます。クスクス笑える個所が何か所もありました。

 

Mercy and truth have met together. Righteousness and bliss shall kiss one another. Man, in his weakness and shortsightedness believes he must make choices in this life. He trembles at the risks he takes. We do know fear. But no. Our choice is of no importance. There comes a time when our eyes are opened and we come to realize that mercy is infinite.
(慈悲と正直であることが出会った。高潔であることと幸福を甘受することが互いに口づけを交わした。人間の弱さと先見の明のなさが人間に人生において選択をさせる。リスクへの恐怖心に震える。我々は恐れを知っているからだ。しかしながらそうではないのだ。選択をすることは大事なことではない。時が来て慈悲というものは無限であるということを我々は悟る。)将校になった人の人生を振り返っての言葉です。自分で自分を抑える生き方というのは昔だけのことではないかもしれません。

監督・脚本:ガブリエル・アクセル
原作:カレン・ブリクセン(イサク・ディーネセン)
出演:ステファーヌ・オードラン、ビアギッテ・フェザースピール、ボディル・キェア
1987年、デンマーク

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