少し偏った読書日記

エッセーや軽い読み物、SFやファンタジーなどの海外もの、科学系教養書など、少し趣味の偏った読書日記です。

風の名前

2021-01-17 14:56:11 | 読書ブログ
風の名前(パトリック・ロスファス)

久しぶりに、ハヤカワ文庫のファンタジーを読んだ。シリーズものの長編としては、ミストボーンシリーズ以来か。

キングキラー・クロニクルの第一部として描かれる本作では、放浪の民の少年が、おとぎ話の悪人たちに一族を皆殺しにされ、十代前半を生き延びた後、若くして大学への入学を認められる。魔法学校を舞台とする点で例の作品と比べられるのは避けがたいが、ハリポタは内容に比べて人気が高すぎ、もっと面白い作品はいくつもある、と思っている。本作は、その好例である。

第三部まで書かれる予定で、第二部「賢者の怖れ」はすでに刊行され、勢いで読んでしまった。第三部はこの夏に原作が発売されるらしいが、日本語訳はまだ先のようだ。

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