池波正太郎の作品と並んで、しばらくたつと、読み返したくなるシリーズ。
明治維新後の新シリーズも巻を重ねているが、やはり、シリーズ開始直後の、東吾とるいの関係がまだ安定せず、月のうち数えるほどしか泊まらない頃の作品が、作者の筆がよく走って、存分に遊んでいる気がする。傑作選も出版されているが、やはり圧巻は、七重が東吾への想いを断ち切る場面か。
シリーズが長くなると、いろいろな設定で制約が多くなるので、リセットしたくなる気持ちはわかる。一読者としては、いつか東吾が再登場、あいるは後日談を聞きたい気持ちはある。が、一方で、それはないほうがいい気もする。
いずれにしても、このシリーズの作品を、一作でも多く書いてくれることを祈るばかりだ。
明治維新後の新シリーズも巻を重ねているが、やはり、シリーズ開始直後の、東吾とるいの関係がまだ安定せず、月のうち数えるほどしか泊まらない頃の作品が、作者の筆がよく走って、存分に遊んでいる気がする。傑作選も出版されているが、やはり圧巻は、七重が東吾への想いを断ち切る場面か。
シリーズが長くなると、いろいろな設定で制約が多くなるので、リセットしたくなる気持ちはわかる。一読者としては、いつか東吾が再登場、あいるは後日談を聞きたい気持ちはある。が、一方で、それはないほうがいい気もする。
いずれにしても、このシリーズの作品を、一作でも多く書いてくれることを祈るばかりだ。