
春休みに出会った探偵は(大崎梢/光文社)
少し前に『27000冊ガーデン』を紹介した大崎梢氏は初見だったが、他作品を探してみたら興味深い題名の作品を見つけた。
主人公は女子中学生。父の海外転勤を機に祖母が経営するアパートに住むことに。春休み中に、ある出来事を通じて隣のクラスの男子とLINEを交換する仲になる。二人とも好奇心旺盛で、気になることに首を突っ込まずにいられない。そんな二人の探偵ごっこに、釘を刺しながらも手助けをしてくれる探偵が現れる。同じアパートの住民で、本人は探偵のつもりはなく単なる調査員だと称している。
という設定で、前作と同様、短編連作のスタイルで5つの物語が収められている。
感想を少し。
軽いタッチの短編推理は、私の最も好きな分野のひとつ。なぜ、これまで目にとまらなかったのだろう。
軽いタッチ、だけど軽いだけではない仕掛けがあって、強く印象に残った。(でもこの仕掛けだと、続編はちょっと難しそうだ。)
書店を舞台とするシリーズも書いているようなので、いずれ、探してみたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます