少年の名はジルベール(竹宮恵子/小学館文庫)
著者は伝説の少女漫画家で、京都精華大学の教授、学長も務めた方。
この作品は、マンガの締め切りに追われて缶詰にされるために上京したときから、トキワ荘の少女マンガ版というべき「大泉サロン」時代を経て、ずっと書きたいと構想していた『風と木の詩』の連載が始まるまで、つまりプロの表現者として自立するまでを描いている。
その過程で、自分の求めるマンガが、周囲の無理解だけでなく、自分の実力不足からも描けないもどかしさや、順調に才能を伸ばしていく仲間への複雑な思い、一大イベントとなった45日間ヨーロッパ旅行などが描かれている。
この本を買ったのは、様々な読書から得た知識で、この人が24年組の一人で、『地球(テラ)へ』の作者であることを知っていたから。そして、読むに値する一冊と思ったから、ブログで取り上げることにした。(ただし、今のところ、マンガの方を読んでみたいとは思っていない。)
作品中に出てくる萩尾望都さんについても、2年前、このブログを始めて間もないころに、『一瞬と永遠と』というエッセーを紹介したことがある。
萩尾さんも自伝的作品『私の少女マンガ講義』を書いていることを、この本の解説で知った。近く文庫で出版されるようなので、読むことになるだろう、と思っている。
著者は伝説の少女漫画家で、京都精華大学の教授、学長も務めた方。
この作品は、マンガの締め切りに追われて缶詰にされるために上京したときから、トキワ荘の少女マンガ版というべき「大泉サロン」時代を経て、ずっと書きたいと構想していた『風と木の詩』の連載が始まるまで、つまりプロの表現者として自立するまでを描いている。
その過程で、自分の求めるマンガが、周囲の無理解だけでなく、自分の実力不足からも描けないもどかしさや、順調に才能を伸ばしていく仲間への複雑な思い、一大イベントとなった45日間ヨーロッパ旅行などが描かれている。
この本を買ったのは、様々な読書から得た知識で、この人が24年組の一人で、『地球(テラ)へ』の作者であることを知っていたから。そして、読むに値する一冊と思ったから、ブログで取り上げることにした。(ただし、今のところ、マンガの方を読んでみたいとは思っていない。)
作品中に出てくる萩尾望都さんについても、2年前、このブログを始めて間もないころに、『一瞬と永遠と』というエッセーを紹介したことがある。
萩尾さんも自伝的作品『私の少女マンガ講義』を書いていることを、この本の解説で知った。近く文庫で出版されるようなので、読むことになるだろう、と思っている。