科学の発見(スティーブン・ワインバーグ/文芸春秋)
著者は弱電統一の功績によりノーベル賞を受賞した伝説の物理学者。
物理学を頂点とする現代の科学、特に実験、実証に基づく方法論が、歴史的にいかに成立したかを明らかにする内容。
本人が書いているとおり、現代の基準で過去を裁く、という歴史家がしてはならないとされていることを確信犯的に犯している点で、発表当時、物議をかもした著作である。その歯切れのよさは、一読者として読む分には心地よいし、大筋でこの人の言っていることは正しい、と思わせる説得力がある。
この本の存在を知ったのは超弦理論の研究者である大栗博司氏がどこかで言及していたからだが、巻末に氏の解説が載っている。
著者は弱電統一の功績によりノーベル賞を受賞した伝説の物理学者。
物理学を頂点とする現代の科学、特に実験、実証に基づく方法論が、歴史的にいかに成立したかを明らかにする内容。
本人が書いているとおり、現代の基準で過去を裁く、という歴史家がしてはならないとされていることを確信犯的に犯している点で、発表当時、物議をかもした著作である。その歯切れのよさは、一読者として読む分には心地よいし、大筋でこの人の言っていることは正しい、と思わせる説得力がある。
この本の存在を知ったのは超弦理論の研究者である大栗博司氏がどこかで言及していたからだが、巻末に氏の解説が載っている。