拳銃の思いで

昨日、明石城のクラフト展で、
金太郎さんが「どーしても、どーしても！」ということで、
私たちと同じく出店していたゴムでっぽうのブースで、
１挺、製作してきました。

このゴムでっぽう、スゴイんですよ！連射できるの。
パンパンパンパンパンパンパーンって。
それは軽やかに、でも確かな破壊力で。。。
子供はもちろんだけど、大人も女性もはまってしまう魅力があるから、
ブースは、いつも人だかりが出来てました。

そういえば、金太郎さんが小さい頃、
もらったお小遣い握りしめて、
村祭の出店で、おもちゃの拳銃買ったんだってね。
うれしくてうれしくて、家に帰ってお母ちゃんに見せたら、
お母ちゃん、怒ったんだって。

「なんで２挺も買ってくるのぉ（無駄遣いして）！」

ボクちゃん、せっかく喜びと興奮の極みにいたのに、
大好きなお母ちゃんに、急にそんな風に言われて、
せつなくなっちゃって。。。

怒ったお母ちゃんは、今はもう天国の人だし、
いまではお母ちゃんがどんな気持ちで怒ったのかを理解できるようになった金太郎さんだけど、
あのせつない目をしたボクちゃんは、
まだ金太郎さんの中の、どこかにいるでしょ、きっと。

さてそのゴムでっぽう、
今日、ある人のお見舞いで、元気づけの話題になるよう持っていったら、
その方の３歳のボクちゃんにすっかり気に入られてしまい、
金太郎さん、そのつもりではなかったんだけど、
その子にプレゼントして来たんだって。

ねぇ、金太郎さん、
２挺の拳銃を持ったあの日のボクちゃんは、いまどうしてるかな？
もう拳銃のことは忘れて、
池のフチで隊列つくってるアリゴ、見てたりしてるかな？

こんどね、ボクちゃんどうしてるか、そっと教えてね。