金太郎の 「か式」養蜂研究所ブログ

か式養蜂研究所の金太郎所長と店長が二人で投稿していきます。
ミツバチのあれこれを信州諏訪からお届けします。

大塚国際美術館 おまけ2

2012年08月30日 | 経営
今回、展示品を見て印象に残ったこと2つ、メモしときます。

まず一つ、
ダビンチのモナリザ、いいです!
不思議な魅力に惹かれました。



印刷物で見ていた時は、
表情が、なんとなく重くるしく感じてて、
特別な思い入れは、全然ありませんでした。

ところが実物(の模写)から受けた印象は、全然違いました。


世界的な名画と言われるのがわかります、わかります。
じーっと見ていたいかんじ。
不思議です。

もう一つは、
ムンクの「叫び」、これも素晴らしかったです!
不思議な魅力に惹かれました。



印刷物で見ていた時は、
「叫びたくなる程の狂気」を表した、
怖くて、おどろおどろした作品かと。。。

ところが実物(の模写)から漂ってきたのは、
そういう精神的な狂気の世界の匂いではなくて、
ムンクの説明通り(?)、
「自然を貫く果てしない叫びに打たれた」、
その瞬間の異次元の風というか、なんというか。

右脳と左脳が一緒になっちゃったみたいな。
それまでの左脳優先だった意識が、
ぐるんとコンガラガって「うひょー」って!

絵を見ていたら、自分もその叫びと共に、
右脳と左脳が一緒になった異次元にまきこまれてしまいそうで、
でもそれは、全然嫌なことでなくて、
新鮮で、楽しいような、うれしいような。。。

この表情がね、実物はとっても良いんですよ。



この「叫び」は、今年大きなニュースがあって、
合計4作あるうちの一つが、
美術品オークションとしては史上最高額の約100億円で落札されたんですよね。

100億円?
お金で買えるなら、お安いです。
(冗談です)

本物ではないけど、限りなく実物に近いものを見れる機会があって、
初めて感じることが出来たわけで。

パリとオスロに行かなくても、
徳島の鳴門でこんな経験をさせてもらえるなんて、
本当に有り難いことでした。















大塚国際美術館 おまけ

2012年08月29日 | その他
大塚国際美術館で、案内ガイドとして働いている大塚アート君。

入り口のロビーから展示場所まで自走して、
明るく朗らかに作品の説明してくれるロボットです。

お客様の顔が、収蔵品のどの人物に似ているか教えてくれるっていうので、
さっそくお願いしてみた。
まず、お顔を撮影だって。


結果、金太郎さんはバッカス?


この下ぶくれ美女(本当は美少年とか)は誰?

古代のお酒の神様だって?
おーい、おーい、冗談じゃないですよ!
これ以上、金太郎さんがお酒を飲む時の口上を与えないで下さい、アート君!

展示品の中には、こんなバッカスもいた。

くほぉ、これは男前過ぎる。。。

さて次は、私。

はぁ?


アデーレ?
って、だれーで?

ちょっとアート君、
真剣さが足りないのではないですか?
全然似てないし、心にグッと来るものがないじゃないですかぁ!

ちょっとは気をつかって、
こおとか、


こおとか、


こおとかねぇ。


まったく。。。

まぁ、アート君も夏の疲れがでるころだろうし、
時に、よしとしましょうか。

はい、それでは気を取り直して、記念撮影ね。
バッカス そろい踏み。。。










大塚国際美術館

2012年08月28日 | 経営
ボンカレーとかオロナミンCとか、オロナインH軟膏とか、
ロングセラーのヒット商品をうなるほど持つ大塚製薬。
その大塚製薬が作った美術館にやってきました。

「日本で一番すごい美術館」と言われていて(?)、
ぜひ一度行ってみたいと思い続け、
ようやく念願叶って今日です。

徳島の鳴門の海を見下ろす高台。
創業75周年を記念して、数百億を投じて作られた巨大美術館。
入り口の吹き抜けから、スゴいです。


入場料、大人ひとり3,150円。
うひゃ、スゴいよね。

どんな名画が収蔵されてるかって、思うでしょ?

実は約2000点の収蔵品のなかで、本物なーし。
そう、本物は、ないの。

展示物は、陶板による世界の名画の模写(実寸大)なの。

でもね、陶板といっても、さすが日本の技術力だから、
鑑賞してると、まるで本物を見ているような錯覚に陥っちゃう。

本物は、どんどん劣化していくけど、
陶板印刷は、全然大丈夫。
強いライトもヘッチャラ。
明るいから隅々までよく見えるんだわ、これが。

でもって、エルグレコやダビンチ、ゴッホからピカソまで、
西洋美術史でお勉強した、
あの芸術家のあの絵もこの絵も、その絵も、
どの絵も実寸大で、網羅されて展示されてるんです。

ほら、


ほら、


ほら、


ほら、


ほら、


ほら、


ほーら。



とくに圧巻なのは、「環境展示」といわれる、
絵が描かれている教会などの空間を一定の縮尺で再現してるとこ。

どうですか、システィーナ礼拝堂ですよ。


もう、こここに入っただけで、
「3,150円の元がとれた!」感動と満足感たっぷり。

これとか。


これとか。



これも「環境展示」。


「環境展示」ではないけれど、
ダビンチの「最後の晩餐」は、修復前の状態と修復後のものが、
お部屋の中で向かい合わせになってる。

修復前


修復後



同じくダビンチの「岩窟の聖母」は、
ルーブル美術館に展示されてるのとナショナルギャラリーに展示されてるのが、
並列で展示されてる。


パリとロンドンが、常時同時に見比べられるなんて!
ほら、こうやって、パリでしょ

ロンドンだよ


本物じゃ、ありえない展示です!

宗教画の重要なテーマである「受胎告知」だって、
(これはダビンチのね。)


ガブリエルと(この上目遣い、最高!)

マリア、


ガブリエルと

マリア、


ガブリエルと

あぁ、マリア様。。。


いろんなガブリエルとマリアが、一同に会しております。

もう、本当に盛りだくさんで盛りだくさんで、見切れません。

そして西洋美術と言えば、宗教背景ががっちりかんでるので、
教義上、重要なテーマであるとわかってはいても、
イエス昇架の図、降架の図、殉教死の場面、戦いのむごたらしいとことか、
次から次へとひたすら続いてく展示をみていたら、
ちょっとクラクラしてきたかも。


それに教会や王侯貴族が発注したといわれる、有名な絵の数々が、
こんなにも大きいとは、想像を超えていたです。
どれだけの権力と財力だったかってねぇ、もうぉ。


それに比べてゴッホのキャンバスの、なんて小さいこと。




真っ暗な「ゴヤの部屋」には、こんな絵も会ったりして、


怖くて入れなかったり。

途中のおしりとかおっぱいに、すごく癒されたりして。

イブちゃん、キュート!



で、「美術館の中で一番よかったのは?」って金太郎さんに聞いたら、
これだって。


故・大塚正士さん(創業者 大塚武三郎のご子息で、大塚グループのトップとして美術館建設にあたった)
の著書『わが実証人生』(上 下巻)を読めたこと。

入り口大ホールの片隅に、赤い表紙の分厚い本が2冊、
「ご自由にお読み下さい」と展示されていた。

私が、あちらこちら見ている間、
ずっと読んでたらしい。

「自分の頭で考えて、自分で行動して確かめる」

「本物」をみせてもらったって。

大塚国際美術館は、やっぱり「日本一すごい美術館」でありました。

























ミツバチ誘引ランを求めて200里?

2012年08月27日 | 日本ミツバチ

瀬戸大橋を越えて、四国です。

暑い。。。

そして風が、重い。。。
重量感たっぷりの潮風、
さすがは南国です。

今日は、ミツバチを誘引するフェロモンを持つランのことで、
金太郎さんと打合せに来てます。


ランのこと、私、ぜんぜん素人ですけど、
世界から集められた原種が出す草いきれ、
むんむんむれむれ、
スゴい存在感を感じます。

お花屋さんのショーウィンドウに飾られている
シンビジュームとは、何だか別物だぁ。

ラン(の原種)は、世界中に愛好家がいるそうで、
その魅力にはまる理由が、何となくわかります。

さて今回は、ミツバチを引き寄せるランね。


東洋ランの「キンリョウヘン」が有名ですけど、
みなさんのランは、いかがでしょうか?

ミツバチ、集まってきます?

あんまり効果が実感できなかったり、
高いお金を出してせっかく購入しても、
すぐダメにしてしまったり。

金太郎さんも、いろいろな業者から買ってみたり、ダメにしてみたり。
なんせ信州諏訪は、寒天作りの産地というくらいの厳しい冬があるし、
そもそも「ラン」という植物自体のことが、
あんまり良くわかってなかったりするから。

プロに聞いてみてもね、
「ランは難しい」みたいなこといわれて、
はぐらかされたり、もったいつけられたり。

で、初めてですよ!

「ランは、簡単なんですよ」って言うプロ!
奥様も、「簡単よぉ」って!

うひゃうひゃ、いました、いました、いましたよー、やっぱり!

遠くまで来て良かったね、金太郎さん。

今年は、本当に盛りだくさんだわ!
講習会に来て下さる皆さまも、どうぞお楽しみにね。














松本零士 トークショー

2012年08月26日 | 精神世界
諏訪湖畔にあるハーモ美術館です。
夏の企画展「松本零士展」です。


午後のトークショーの前に、ゆっくり展示を見たかったので、
オープンとともに入館。

今日のサイン会の整理券を求める人で、
ミュージアムショップが、人であふれてます。

企画展のポスターになってる原画、


直筆の水彩画がありましたよ。
ほぉー、お値段が300万円。

精巧に再現されるとはいえ、
ピエゾグラフや印刷物になると、
やっぱりベチョって潰れてしまうのがわかる。
それくらい原画は繊細に書き込まれてました。

先生、素敵。

さて松本零士さんの漫画やアニメの魅力って、何でしょうね?

展示を見ていて、マニアではない私が感じたのは、
描く宇宙の美しさと、
描く女性の、伏し目の流し目とまつげだと思いました。
これとか、

これとか、

これも


今時のまつげエクステブームの端緒は、きっと先生でしょう。

先生、まつげ素敵。

さて、今日のトークショーの会場は、
展示棟のお隣のティーセントホール。


まるで教会みたい。
吹き抜けが素敵なホールです。

トークショーまで時間がたっぷりあったので、
会場の先生用の席に座ってみて、
先生がお話しされる時の気分をちょっと味わってみたりして。



結局、開演前には立ち見が出る程いっぱいになりました。
200人以上ですね。

はーい、先生登場!


一時間弱のお話、会場内の熱気と共に盛り上がりました。

一番印象に残ったことは、
「この目で地球を見たい。」って、先生が言ったこと。


先生、アフリカとかアマゾンとか、色んな所に行って、
色んなことしてきたけれど、
唯一、まだ宇宙に行って、
この目で地球を見たことが無いって。

実物を見て描いたのと、
実物を見ないで参考物を頼りに描いたのとでは、
絵は全然違うって。

実物を見なくても、あんなに素敵な宇宙を描く先生が、
実物を見たら、いったいどんな宇宙を描くんだろう?

先生の心の声を聞いて、
なんだか私も、初めて心から思いました。

この目で、いつか地球を見てみたい。
この目で宇宙の海を見てみたい。