金太郎の 「か式」養蜂研究所ブログ

か式養蜂研究所の金太郎所長と店長が二人で投稿していきます。
ミツバチのあれこれを信州諏訪からお届けします。

試作そば粉を打ってみた!食べてみた!

2012年05月26日 | そば打ち
あー、なるほどね。
高山製粉の専務さんの言ってたことが、わかります。

口に含んだ瞬間、
ソバの風味というか雑穀のもつ甘さと雑っぽさが、
もわもわぁっと広がりますね。

もわもわだから、いつもよりちょっと噛んでみたくなったりして?

今回も、金太郎さんが力を入れずに打ってくれたので、
麺自体のホワホワ感と、味のモワモワ感が、
口の中でダブルで迫ってきます。

もわもわ楽しいけど、
うーん、ちょっとうるさいかな。。。

次は、力を入れた一般的な打ち方で、
もう少しパリッとした食感にしてみて下さい、金太郎さん。

食べるだけの私、
「簡単に言うよねぇ!」って、
自分で自分に突っ込み入れてみたから、許してね。。。











試作そば粉、お預かり

2012年05月24日 | そば打ち
高山製粉さんの、今夏発売予定の新作そば粉、
試しうちのため、お預かりです。

工場長の専務さんによると、
複数のお蕎麦屋さんから要望を受けていたもので、試作してはみたものの、
ソバ殻の、まとわりつくような濃厚な風味が、
「美味しいのかどうか、よくわからないんだけど。。。」
とのこと。

そりゃぁ専務さん、無理も無いですよ!
毎日毎日、そば粉を体中に浴びてるようなものですから、
濃い穀物臭のするそば粉は、ちょっと耐えられないでしょう。

金太郎さんだって、まとめて蕎麦を打った時は、
「食べたくない」って、はっきり言いますもん。

それに昔々、お米の代わりにソバを主食にせざるおえなかった人たちの多くが
「蕎麦嫌い」だったりするんですけど、
その大きな原因の1つが、この穀物臭なんじゃないかと。。。

玄米菜食を指導する大先生が「玄米の炊きあがる匂いが、耐えられない」と漏らしたりね。。。

でも、このソバの濃い味って、
「蕎麦は噛むもの!口の中から立ち上る風味を噛んで味わう」
過去のエントリーを見てね)
という西日本の人たちには「たまらない」と思いますよ!

実際、今回の試作そば粉は、
西日本の超有名蕎麦屋さんのそば粉を参考にされたそうで、

「いよいよ、蕎麦を噛む文化が攻め上がってきたか。。。」

面白いことになってきて、ワクワクしてます。








金環食とミツバチ

2012年05月21日 | 日本ミツバチ
諏訪は、晴天!
金環食、ばっちりキレイに見えました。

「太陽が欠けても、あまり暗くならない」
とラジオで聴いていたせいもあってか、
目の前がどんどん薄暗がりになっていく変化は、あまりにも予想外で、
「神秘的」を通り越して「気味の悪さ」を感じてしまいました。。。

そんな日食が進むなか、
金太郎さんは、ミツバチさんたちの様子を、
一生懸命カメラで撮影してました。

「いつもと様子がちがーう!」

いい写真が撮れたのかしら?

みなさんのハチさんたちは、いかがでしたかね?




今年の種蜂不足のこと

2012年05月20日 | 日本ミツバチ
昨日の岐阜行きは「とんぼ返り」でしたけど、
行って来て本当に良かったです。

大きな収穫の1つが、フルサワ社長さんのお話し。

実は今年の春、全国の取扱い業者の間で西洋ミツバチの種蜂(群)が不足し、
プロもアマも養蜂家が蜂群を購入できない状況になっていました。

フルサワさんによると、
原因1:越冬中の消耗が激しくて弱小群になった上に、
原因2:春先までの寒波の影響から、建勢 (蜂群れの増勢、増殖)が上手くいかず、
販売のシーズンに間に合わなかった、とのことで、
こんなダブルパンチは「50年やってて、初めてのこと」とため息をつかれてました。

「越冬中、巣箱を内検するたびに、巣枠1枚分くらいの蜂が、ごそっごそっと死んでいて、」

ちょ、ちょっとそれ、藤原誠太さんがおっしゃっていた通りの
「ネオニコチノイド(農薬の成分の1つ)の後効き」現象じゃないですか?
そして、群れ自体の抵抗力がなくなっているところに、異常な寒波。。。

「数年前までは、農薬が原因で蜂が一気に死んでしまうということがあったんですけど、
今は、そういうことはなくて、」

そっ、それ、藤原さんのお話し通りですよ!
直接大きな影響が出たから、すぐに対応策がとられて「ネオニコ」登場になったわけで。。。
「後効き」だから、ミツバチ異常の原因特定が、それこそ難しくなっちゃって、
プロもアマもみんな首かしげて「なんでダメなんだ?」と。。。

こわーい!

で、もっと怖いことは、
「ネオニコ」をかけられた作物って、洗っても「ネオニコ」が取れないらしい。
そして極々ごく微量でも、人間の体内で作用して、
発達障害などの問題の一因になるとも言われ始めてきた。

おかしゃん、スゴい世の中です。

とにかく、ネオニコにしても異常気象にしても、
ミツバチを取り巻く環境は、明日来月来年になれば「どうにかなる」問題ではないので、
私たちができることの第一歩は、
ミツバチの生命力を損ねない、
もっと言えば、高める意図を持った養蜂を目指すことだと、
フルサワさんを前に、私、真剣に思いました。