ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

入笠湿原の花々

2021-07-22 | 自然観察

先週、入笠湿原に行ってきました。良く行くのは夏の終わり頃で、この時期にはあまり行ったことが無かったのですが、なかなかいい湿原風景が見られました。まずは富士見パノラマリゾートからゴンドラに乗っていきます。山麓駅は標高1050m、山頂駅は標高1780mですので標高差730mを一気に登ります。乗客も少なく、ゴンドラはもちろん他人との同乗はありません…向かいにそびえるのは八ヶ岳です。

 

山頂駅から湿原への最短路を行くと湿原を見下ろす頂上に出ます。途中には緑色岩が見られる場所があります。

 

 

湿原を見下ろすこの斜面にはスズランが群生しますが、もう咲き終わっていました。

 

湿原から見上げたすずらんの群生する斜面です。

 

この斜面には「アヤメ」や「カラマツソウ」、「ギボウシ」や「キバナノオダマキ」が咲いていました。

 

 

 

    

 

 

雨上がりの湿原で見つけたクモの巣の露…

 

入笠湿原の案内板です。今は獣害除けの柵に囲まれています。その昔はこの湿原にキャンプ場もあって、キャンプをしたこともあるのですが…

 

 

湿原地帯を彩っていたのは「アヤメ」と「ノハナショウブ」です。この時期の群生はみごとでした。

 

 

 

 

「アヤメ」は青紫の花弁の付け根に黄色と紫の網目があり、「ノハナショウブ」は赤紫の花弁の根元に黄色が目立ちます。「アヤメ」と「ノハナショウブ」です。

 

 

湿原の「アヤメ」と「ノハナショウブ」はこの時期ならではの花で、その群生を満喫できました。

 

 

 

この湿原に咲いていた花で目立ったのは背の高い「ミヤマバイケイソウ」です。深山の湿地に生え、花は梅のようで葉が蕙蘭(ケイラン)に似ていることから名づけられたそうです。

    

 

 

 

「クガイソウ」はその薄紫の花穂が素敵な花です。

 

「キリンソウ」と名残の「クリンソウ」が咲いていました。

 

 

この湿原の周囲には「コナシ」の木がたくさんあるのですが、花はすでに終わって実がついていました。これは「エゾノコリンゴ」とのこと…小さな実がついていました。

 

この時期の湿原もなかなか良かったです。暑い日でしたが、標高1730メートルの湿原を渡る風は気持ち良かったです…

 

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6 コメント

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Unknown (おちゃ)
2021-07-23 05:05:47
原村の高いところに土地を買う前、原村、富士見、茅野あたりの土地を見て回ることになるきっかけとなった本が、富士見高原Iターン物語という本でした。
https://books.rakuten.co.jp/rb/9693989/

その本のタイトルは厳密に言うと正しくないです。なぜならその本の作者が住んだのは富士見高原ではなく、谷の向こうの入笠山の麓だったから。そこも富士見町ではありますが(笑) その後その本のお話はテレビドラマ化されました。で、私は土地を求め、最初はその作者のお宅のあたりをウロウロしたものでした。もう23年前の話です。実際には原村の土地を買ってしまい、それ以来私は実は入笠山方面にもパノラマスキー場にも行ったことがなく、長年ずっと入笠山を「いりかさやま」と読むと固く信じて疑わず(笑)、そこへ行かないものだからその言葉を口にする機会もなく、したがってだれもそれを指摘してくれないという状態がつい最近まで続いて来ました。恥ですね。

あちらからは八ヶ岳西麓がよく見えますが、逆に原村からも入笠山方面がよく見え、ずいぶん急峻な山に見えます。しかしこんな湿原が広がっているんですねー。原村からは、とてもこんな湿原があるところに見えないです。まったく存じませんでした。歩くのが気持ちよさそうです。
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入笠山湿原 (ran1005)
2021-07-23 14:27:59
懐かしい入笠山湿原!
獣害除けの柵を越えると湿原の空気をイッパイに感じて深呼吸したくなります!
一昨年、孫が免許を取った時に一番行きたい所へ
連れて行ってくれると言うので
釜無しホテイアツモリソウが咲いている入笠山山頂を希望しました。
でも、孫は自然に興味が無いので、山頂公園迄で・・・
野生のスズランの原には行かれませんでした。
現在、湿原には夏の野草が沢山見られるのですネ。
ミヤマバイケイソウ・久しく見て居ません。
エゾノコリンゴの実、良く見付けられましたネ。
ゴンドラ乗り場で下さる入笠に咲く花を片手に
お花を探すのは楽しみな事でした。
蘭の展示会に毎年お越しの方のblogによりますと、
楽しみにしていた釜無しアツモリ展は昨年に引き続き
今年も中止だったそうですヨ。
お盆が過ぎて、エゾリンドウが咲く
寂し気な湿原も味わいがありますネ。
遠い昔、サワギキョウを始めて見たのも入笠山湿原でした。
返信する
アヤメの綾、ですね (くちかずこ)
2021-07-23 17:15:32
湿原、良いなあ。
船旅では、釧路湿原をノロッコ号で走りましたが・・・
今や、遠い思い出になりました。
↓大賀ハスの写真、綺麗ですねえ。
流石です。
今日、宅急便を出しに行くのに、車を停めて広大は蓮田を撮影しましたが、このような立派な写真を拝見したら、載せられないなあ。。。
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おちゃさんへ (タッジーマッジー)
2021-07-23 22:39:07
こんばんは。
こちらの土地を探される時に、あちこち歩かれたのですね。
私も同様で、八ヶ岳の麓に移り住んだ方の本を何冊も読みましたが…
この方の本は出会っていなかったです。
山と渓谷の月刊誌はよく読んでいたのですが…

富士見町も広いですよね。
都会から来た方からすれば、山沿いはみな高原…
なので、入笠方面も富士見高原になってしまったのでしょうか…
入笠方面にも別荘がたくさんありますね。
私も素敵なお宅に出会って、お庭を見せていただいたりしたことがありました。

入笠の呼び方はちょっと難しいですね。
富士見町のクイズにこの山の読み方は?という問題が出ているほど…
しかも答えに「いりかさやま」と間違えないでと注意書き…
ということは、そう読まれる方が多いということなのでしょう!。

その後、入笠方面へは行く機会がなかったのですね。
冬のスキーだけでなく、富士見パノラマスキー場から年中ゴンドラが動いています。
ゴンドラでかなりの高さまで登れますし、
散策も気持ちの良い場所かと思います。
八ヶ岳からその裾野の原村も良く見えます。
そうそう、ワンちゃんも一緒に行けますよ。
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ran1005さんへ (タッジーマッジー)
2021-07-23 23:29:22
こんばんは。
この入笠湿原はran1005さんも歩かれた場所なのですね。
今ではどこにも獣害除けの柵があって残念ですが…
この柵によって守られている花が多いことかと思います。
湿原に入ると深呼吸したくなりますね。
この日も暑かったですが、渡る風は気持ち良かったです。

優しいお孫さんとゴンドラで山野草公園まで行かれたのですね。
あの場所にもたくさんの花が咲いていて良かったことでしょう!
釜無ホテイアツモリソウを保護している場所もありますもの!
実は私、スズランの咲く時期に行ったことがないのです。
きっとこの山肌一面のスズランはみごとなことでしょうね。

今の時期の湿原の花も良かったです。
ゴンドラ乗り場で下さる「入笠に咲く花」の冊子を片手に…
そうですね、私もこの冊子は大いに活用させてもらっています。
夏の終わりにはエゾリンドウやサワギキョウが咲きますね。
去年はその時期に出かけました…
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くちかずこさんへ (タッジーマッジー)
2021-07-23 23:48:31
こんばんは。
アヤメの綾…綾目模様の綾からアヤメは名付けられたのですね。
あるいはアヤメの花弁の基の部分の縞模様から「綾目」というようになったのでしょうか…
いずれにしてもその繋がりが分かって、なるほどです!
ありがとうございました…

くちこさんは釧路湿原に行かれたのでしたね。
私もその昔に行きましたがさすが北海道、広大な湿原ですよね。
ここはとても小さな湿原ですが…
沢山の花が見られるので嬉しい場所です。

そちらにもハスが咲いている場所があるのですね。
退院されて間もないのに宅急便を出しに!
相変わらずよく動かれているくちこさん…
ボチボチやってくださいね。
そちらのハスの写真も見せていただきたいです!
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