長野市にある「善光寺」にお参りし、「長野県立美術館」と「長野県立歴史館」を訪れました。まずはこの日の「善光寺」…寒さも少し緩んで来た週末…そこそこの人出がありました。2月の最終週末のことです。1707年築のこの国宝の建物はさすがに立派です。
山門は1750年築で重要文化財に指定されています。こちらも立派な建物です。
本堂はお寺の屋根の大きさとしては日本一だそうで、後ろ姿も立派です。
サザンカの花がきれいに咲き、早々と紅梅の花も咲いていました。
「長野県立美術館」は善光寺の近くにあります。市営駐車場に車を停めてどちらも一緒に見ました。冬の間は霧の彫刻はお休みでした。この建物からも善光寺が眺められます。
この日の企画展は「発見された日本の風景」…日本を訪れた外国人画家たちが描いた日本の風景を日本人コレクターが集めたものです。この外国人画家が描いた作品は、江戸時代まで名所旧跡などの美しい風景を中心に描いてきた日本の画壇にも影響を与えました。その後日本人画家も日常の風景や市井の人々を描くようになっていきました。日本の画家が旅して描いた風景もありました。
すべて撮影禁止で写真はありませんが、明治期の風景を良く捉えられていて、どの作品の中にもたくさんの懐かしい風景があって、明治時代を旅している気分で鑑賞できました。信州出身の丸山晩霞の作品もありました。
ここの企画展のもう一つは「信濃デッサン館コレクション」…「信濃デッサン館」は「村山槐多」をはじめ夭折の画家の作品を窪島誠一郎さん(「無言館」館主)が集めて展示していたミュージアムでした。経営困難で県に売却した作品の展示でした。この「信濃デッサン館」が閉館した時は残念に思ったものです。東京にあって閉館した「立原道造記念館」の展示品を引き継いでいたからでもあります。デッサン館で出会った作品にまた出会えた企画展でした。撮影禁止で写真はありません…
次に向かったのは千曲市にある「長野県立歴史館」です。ここは昨秋に「諏訪と武田氏」の企画展を見に行ったのですが、今回は「高遠藩の遺産ー最後の藩主が残したものー」で、これも見てみたかったものです。最終日に間に合いました。
こちらも撮影禁止で写真はありませんが、高遠藩の最後の藩主が残したものが、150年の時を隔てて見ることが出来ました。明治維新という大きな時代の変化をも感じることが出来た企画展でした。内藤家の今の当主と高遠小学校の児童との交流の記録もありました。
この「長野県立歴史館」の後方には「森将軍塚古墳」があります。今回は眺めただけです。
この日の長野行きは長野自動車道を使っての往復…のはずでしたが、長野道に入った途端に安曇野IC~更埴ICが事故のため通行止めのお知らせ!出口の渋滞を回避しようと一つ手前の梓川PAのスマートインターを出たのですが、国道19号が大渋滞!長野まで行くのにずいぶん時間がかかってしまいました。途中の大岡物産センターで一休みしました。ここにあった道祖神が立派でした。フクジュソウの花は炭の鉢植えでした。
ここで売られていたのは信州(北信)の「おやき」でした。焼いたものと蒸したものの2種類でした。本来は囲炉裏の灰の中で焼いたそうです。
「うすやき」が売っていてこれを食べてみました。これは北信の「ニラせんべい」に似ていて、小麦粉に味噌漬けの刻んだものを混ぜ、薄く焼いたものでした。なかなか美味しいものでした。
帰りは更埴ICから長野道に入りました。途中の姨捨SAに立ち寄って眺めた善光寺平と姨捨の棚田です。
強行軍でしたが、善光寺参りができ、気になった企画展を見ることが出来た一日でした。この日は車移動が主でしたので、歩いたのは4395歩でした…