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KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★北九州・八幡

2011年02月11日 | KAORU♪ in Japan
初参加の「開運フェスタ」。

イベント会場のホテルのガラス越し、
遊園地の向こうに小さく見えるのが
近代日本史でも習った
「八幡製鉄所」。

教科書に出てきた、あれのこと?って思うだけで、
なんだか嬉しい。


ちょうど昨日、飛行機の機内誌に
北九州の特集記事が書いてあって読んだばかり。

製鉄が盛んだった頃、
仕事を終えた労働者たちでにぎわい、
活気溢れた街を振り返り

「昭和40年代の半ばまで、
鉄の街の盛況は永遠に続くかのごとく思えたよ」

と大正時代に創業した酒店三代目店主の言葉が印象的だった。




1901年に創業したという100年の歴史を誇る
いまだ現役の八幡製鉄所。

日本の近代化を支えた街は、今まだ立派に稼動し続けている。


だけど、

“永遠”に続くように思える隆盛が、
いつの日か終わりを告げることへの
はかなさを思うと、ふとせつなくなる。


そういうのを「諸行無常」というのだろうか。
たしか、高校生のときに古文で習った
平家物語の言葉。


「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」


まだ10代の幼い頃の私は、
その言葉の意味がよくわからなかったけれど
カッコよくてなんだか好きだったフレーズのひとつだ。



壇ノ浦にもほど近いこの場所。



時代は常に流れ続けて、変化し続けて
同じところにはいない。

だから執着を捨てなさい、という仏教用語なのだそうだ。

はたと気がつけば、びっくりするけど
人生の折り返し地点を過ぎて
とっぷりと大人になった今、
その言葉の深い意味を実感として
再び味わうことができる。



ずっと同じ、ということはないんだから
昔を懐かしむことはあっても
同じでないことを、変わってしまったことを
嘆き悲しむこともない、という先人からの
アドバイスであり、教え。


そう思うと、

状況の変化をいかに柔軟に受け入れ、
未来のために適応し、
新しい環境に対峙していける人こそが
生きるチカラにあふれているということなのだろう。


******************************


東京は雪なんだって。
寒そう~。

コートなしでも大丈夫だったこの2日間。

やっぱり南なんだな~って思ったけど

時折、東京よりも冷え込んで
雪も降るという北九州をあとにして、
これから夜間飛行。空の旅へ。




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